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管理栄養士 吉野綾美

ミルクの国の食だより

第31回 フランスの離乳食事情 その2

コラム、「ミルクの国の食だより」の第31回をお送りします。

前回に続き、赤ちゃんの離乳食の話題です。フランスでは離乳食を「食事の多様化」と捉えます。さて、赤ちゃんにとっての食事の多様化、具体的にはどのように進めるのでしょうか。

フランスでも生後6ヶ月ごろから赤ちゃんは離乳食(食事の多様化)を始めます。
赤ちゃんによって成長度合いに個人差があるので、開始時期はかかりつけの小児科医の指導のもとで行うようにしています。
我が家の場合は、5ヶ月健診の後から始めました。

フランス式離乳食(食事の多様化)のすすめ方

●開始時期は4-6ヶ月

離乳食開始はおおむね6ヶ月からが推奨されています。
4ヶ月より前には決して始めないこと。
逆に、7ヶ月より遅れることも推奨されません。

その理由として、

6ヶ月になると、成長に必要な栄養が乳汁だけでは足りなくなる、
咀嚼や消化機能の発達の観点からも6ヶ月以降が理想的、
食物アレルギーのリスクを避けるため、

としています。

スーパーの売り場には育児用ミルクのとなりに月齢に応じていろいろなベビーフードが並んでいる。離乳食をすべて手作りする人は少数派のよう


●赤ちゃんによってさまざま

赤ちゃんにも個性があり、その子によってリズムが異なります。
新しい食べ物の味を喜ぶ子もいますが、そうでない子ももちろんいます。

初めて口にする食べ物に驚くのは当然なので、拒否された場合は日を改めるなどし、ゆっくり時間をかけてすすめることが大切で、決して強制しないこと。

赤ちゃんの機嫌だけでなく、与える側(母親)も不機嫌になるとそれが伝わって、食事の時間が嫌な時間だと刷り込まれてしまいます。

●初めてのものは1種類だけ

新しい味、新しいテクスチャー(なめらか、つぶつぶ…)、哺乳瓶で与えるのか、スプーンで食べさせるのか等、初めての体験は一日一種類だけにとどめること。

フランスでは、離乳食をスプーンから食べたがらない赤ちゃんには、ミルクに混ぜて哺乳瓶で与えたりもします。
これには、
味に慣れさせる意味もあります。
 
母乳やミルク以外の食べものが口に入るのはどんな気持ちなのだろう。嫌がったら潔く辞めることも大切。赤ちゃんにとっては大冒険なのだから



●主要栄養源はあくまでも乳 !

 離乳食が始まっても、母乳や育児用ミルクは赤ちゃんにとって基本の栄養源。
1歳までは、少なくとも1日500mlは与えるようにします。
母乳や育児用ミルクの代わりに、赤ちゃんの好みによってヨーグルトやフロマージュブランに徐々に置き換えていくこともできます。

また、牛乳は1歳を過ぎたら与えてもよいとされています。


フランス式離乳食のすすめ方、基本的な概念は日本のそれとあまり変わらないようです。

フランスでも牛乳は1才を過ぎてから。低脂肪や無脂肪ではなく、脂肪の調整をしていない、赤いキャップの全脂乳を選んで

●フランスの牛乳の種類について、ミルクの国の食だより 第2回 「牛乳の選び方-1」で詳しく解説しています。

※このテーマは次回に続きます。お楽しみに。

2016年3月1日

管理栄養士 吉野綾美
1999年より乳業団体に所属し、食育授業や料理講習会での講師、消費者相談業務、牛乳・乳製品に関する記事執筆等に従事。中でも学校での食育授業の先駆けとして初期より立ち上げ、長年講師として活躍。2011年退職後渡仏、現在フランス第二の都市リヨン市に夫、息子と暮らす。

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