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乳酸菌のはたらき

ヨーグルトで健康づくり
MILK通信II ほわいと(2003・春号より)

季節の変わりめは風邪をひきやすいといわれます。気温や湿度、気圧の変化が関係しているようですが、日頃のストレスや疲労などによっても体調を崩しやすくなります。
病気にかかりにくい体にするには、日頃から免疫力を高めておく必要があります。

ヒトの体と腸内細菌

体内に侵入してさまざまな害を及ぼす病原菌、ウィルスや、体内でできるがん細胞などを排除する、人間が本来もっている防御のしくみを「免疫」といいます。そして人間の最大の免疫器官は「腸」であるといわれています。

ヒトの腸の表面積は、広げるとテニスコート1面分にも及び、全身の30%もの免疫細胞が集まっています。その立役者が、腸内に100種類以上、100兆個もいるといわれる細菌で、その総重量は約1kgにもなります。

腸にいる細菌は同じ種類ごとに群がって、お花畑のように見えるので、「腸内フローラ」と呼ばれています。フローラの中には、消化吸収促進やビタミンの合成を助けるなど人体によい働きをする“有用菌”と、有害物質の産生、食中毒の原因になるなど悪い働きをする“有害菌”が存在し、バランスを保っています。

偏った食生活やストレスなどで腸内細菌のバランスが崩れると下痢や便秘を繰り返したり、免疫機能の低下により食中毒やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるといわれています。

この腸内細菌のバランスを改善し、腸を健康に保つことによって免疫力を高め、病気にかかりにくい体になるのです。



プロバイオティクスって?

最近よく耳にする「プロバイオティクス」は、ギリシア語で「生命の益になるもの」の意味。
「口から摂取され、ヒトの腸内微生物のバランスを改善する働きをもち、人体によい影響を与える微生物」と定義されています。

これまでの健康づくりは病気になってから抗生物質などを服用して治す治療医学が主流でした。
しかし抗生物質が効かない菌(耐性菌)が登場したり、良い菌も悪い菌もいっしょに殺してしまうマイナス面も指摘されるようになりました。

そこで、最近では乳酸菌やビフィズス菌など、私たちの体の中にいる有用菌を健康づくりにいかして、病気になりにくくしようという「予防医学」の考え方が、健康づくりの主流になってきました。

一般的な乳酸菌には腸の活動を活発にしたり、消化吸収を助ける働きがありますが、生きて腸まで届くプロバイオティクス乳酸菌にはさらなる作用が期待されています。
乳酸菌々株により異なる働きをもち、胃がんの原因となっているピロリ菌を抑制するもの、病原菌の吸着を防止してバリア機能を果たすもの、歯周病や口臭予防に効果のあるもの、コレステロール値を低下させるものなどがあります。

ヨーグルトは一石二鳥

ヨーグルトにはいろいろな種類があり、含まれる乳酸菌もさまざまです。

乳酸菌の効果は予防で、抗生物質のようにすぐ効くものではないので、効果が実感しにくいかもしれません。でも毎日継続して摂取し、排便の状態が変化すれば、腸の元気とともに乳酸菌の効果を実感できるでしょう。

また、ヨーグルトに含まれる牛乳由来のたんぱく質、カルシウム、ビタミンなどは体をつくるのに大事な栄養素。最近では、花粉症への効果も話題になっています。
腸内環境を改善し、必要な栄養素を効果的に摂取できる一石二鳥の食品で、病気になりにくい体をつくりましょう。

2003年4月1日

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