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ミルクの仕事人 食人(しょくにん)インタビュー

商品開発の食人(しょくにん)に注目! 新鮮なおいしさを 作り出すためのこだわりは?

—ミルクの仕事人 食人(しょくにん)インタビュー—
ほわいと(2009・冬号より)

今回は時代のニーズを先読みする商品開発の仕事についてお話を伺いました。

さまざまな新商品を次々と作り出す乳業メーカー。消費者ニーズを読み取り、今求められている商品の開発に尽力しています。

そこで、より新鮮でおいしく、ユニークな商品を届けるために、どのような取り組みをしているのかをインタビューしました。


明治乳業株式会社 商品開発部 牛乳・宅配開発グループ 課長 中野薫さん
 

—「商品開発」とはどのような仕事ですか?

消費者の一番近くにいなければならないのが商品開発の仕事です。お客様が今どのようなことを考えているかを探り出し、商品を企画することからはじまります。
しかし、昨今ではニーズが細分化されてきているため、読み取ることは困難。また、牛乳に対するニーズは旧来あまり変わることがなく、ほかの商品と差別化していくことはなかなか難しくなっています。

そして、商品開発をするうえで、お客様の顔を想像することも大切なポイント。
実際、牛乳を買ってくれる人は誰かと考えた時、買う人と飲む人の顔を間違えないようにしなければなりません。お母さんが買って、こどもが飲むこともよくありますよね。 

— これまでどのようなプロジェクトにかかわってきましたか?

私が開発に携わってきたものに「明治おいしい牛乳」があります。
1989年、当時の社長から「明治の顔となるような、おいしい牛乳を作りなさい」という指示が全社員に投げかけられました。それをきっかけに継続的な課題として取り組みがスタート。

まず、口の中がべたつくとか、牛乳臭さがあるとか牛乳のもつ不満点を解消し、今までとはまた違う牛乳を提供することはできないかという思いがありました。
そこで、どうしたら鮮度とおいしさを保ったままお客様のもとに届けることができるかをポイントに研究開発が進行。約10年の月日が費やされました。
そして、ついに発想と技術が一致した「明治 おいしい牛乳」が誕生したのです。2001年に東北地区限定で発売した後、2002年には全国へと販売範囲を広げていきました。

— パッケージにもこだわりがあったのだとか?

パッケージが完成するまでには、かなりの数のデザイン案がありました。
明治の顔となる牛乳という役割もありましたから、デザインには非常に悩み、徹底的にこだわりました。

牛乳パッケージには珍しく有名デザイナーを起用。通常は牛や牧場の風景をパッケージにすることが多かったのですが、これまでにはあまりなかった白いパッケージを採用しました。

また、今までとは違う鮮度にこだわった新しい牛乳ではありましたが、ネーミングは王道感があり、わかりやすい表現のものに。試行錯誤の末、今のパッケージが完成したのです。


— よりよい商品を作るために心がけていることは?

新商品を開発するには、発想のタネを見つけ出すことがとても重要。いかに、消費者目線に立って考える時間を長くもつかが鍵になるように思います。
考える材料として、牛乳だけでなくさまざまな情報を常に見るようにしています。たとえば電車の中、テレビ、新聞など目につくものは何でも。
思っていたことと、見た情報が合致する瞬間によい商品が生まれるものです。部下にも広い視野で情報を集めるようにと伝えています。

そして、ひとつの商品を作り上げるまで、愛着をもちこだわり続けること。最後まで決して妥協はしません。そんな作り手の思いが、パッケージにも込められています。ぜひパッケージを見て私たちのメッセージを感じ、安全で安心できる商品を比較しながら選んでいただきたいと思います。


— 商品開発への強い思いを感じました。一度じっくりパッケージを見てみるのもよいですね。

中野さんのこだわり拝見

浮かんだアイデアは常にメモを

中野さんの鞄の中はもちろん、何かを考える時にはいつも紙とペンが近くにあります。それは、いつでも新しい発想や発見をメモできるように。
カラフルな色ペンを使ったり、絵を描いたりすることで脳を刺激。周りの人にも広めているのだとか。こうやって発想のタネが生まれているんですね。



こだわり抜いたパッケージデザイン

パッケージは消費者に直接語りかける大切な接点。パッケージが完成するまでには、膨大な数のデザイン案やネーミング案から検討します。
チームで議論し、吟味に吟味を重ねコンセプトと一致したものを選択。思いをかたちにするためのこだわりが、ここにもみられます。



 
 ※このインタビューは2009年時点のものです。
 下記から他の仕事人のインタビューもご覧ください。

2015年4月15日

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