文献の要約
- 都市と農村部における在宅自立高齢者(東京都小金井市387名、秋田県南外村699名)の総死亡の危険要因を明らかにした研究。
- 高齢期でも、男性の喫煙は寿命を短縮させ、男女とも良好な栄養状態の維持が、寿命を伸ばす大切な要因であるのがわかった。また、75歳以上の男性の場合、血清総コレステロールレベルは総死亡とは関連しないことがわかった。
- 75歳以上の女性の場合は、血清総コレステロールのレベルが182mg/dl以下の低いレベルでは余命が短くなり、むしろコレステロールが高めの方が長生きの傾向にあることが明らかになった
【参考文献】
「在宅自立高齢者の総死亡の危険要因」
●東京都老人総合研究所 地域保健部門 渡辺修一郎
*出典:(財)東京都老人総合研究所 による研究報告
「中年からの老化予防に関する医学的研究
〜サクセスフル・エイジングをめざして〜」(2000)《P65〜69》より
ここがポイント!
健康診断などで測る機会の多い血清コレステロール値。つい気になりますね。
一般的には「コレステロールが高いのはよくない」と思いがち。でも、コレステロールは、細胞の膜を維持し、副腎皮質ホルモンを合成し、カルシウムやリン脂質の代謝に必要なビタミンDの合成に使われるなど、実は大活躍する物質なのです。
この研究は、高齢者における血清コレステロール値と寿命との関係を明らかにしたものですが、コレステロール値と死亡との間に一定した関連は見られず、高いほうが長寿という結果(75歳以上の女性)も明らかに。
結局コレステロールは、高すぎず低すぎずというバランス良い摂取が大切。「バターはコレステロールがね・・・」と思われる方も、ご心配なく!コレステロールが不足しすぎては、かえって健康な体を維持できません。
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