| ■ビタミンは微量でも生命活動に必須の栄養素。 |
世界で最初に発見されたビタミンはビタミンB1です。1911年、鈴木梅太郎博士が見つけました。博士は米ヌカから取り出したこの物質に「オリザニン」(コメの学名)という名前をつけました。しかし、鈴木博士の発表は日本語だったため、世界的には認められず、翌年、ポーランドのフンク博士が同様の物質をビタミンと名づけると、この名前が世界的に認知されました。
VITAMINのVITAは、ラテン語で「生命」という意味です。
ビタミンは、炭水化物や脂質、たんぱく質のように、エネルギー源やカラダの構成成分にはなりませんが、これらの栄養素の働きをスムーズにする潤滑油のような役割を持っています。また、血管や粘膜、皮膚、骨などの新陳代謝を促し、健康な状態に保ちます。そして、不足するとそれぞれのビタミンに特有の欠乏症を引き起こします。
ビタミンB1の発見後、さまざまな種類のビタミンが見つかり、現在、ヒトに不可欠なビタミンは13種類あることがわかっています。
最近では、ビタミンの作用として、栄養素の働きを助け、カラダの機能を整えるだけでなく、生活習慣病を防ぐ効果も注目されています。
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| ■脂溶性ビタミンと水溶性ビタミン。
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13種類のビタミンについて、それぞれの働きを別表にまとめてみました(下表参照)。
水に溶けにくく、油脂やアルコールに溶ける性質のあるビタミンA、D、E、Kを、脂溶性ビタミンと呼びます。脂溶性ビタミンには、細胞の老化を防いだり、血液凝固に関与するなど、おもにカラダのいろいろな働きを助ける作用があります。
ただ、脂溶性ビタミンは摂り過ぎると体内に蓄積されるため、吐き気や頭痛などの過剰症を起こします。これは、サプリメントなどで摂り過ぎた場合に起こります。通常の食生活ではその心配はありません。
水に溶けやすく、油脂に溶けにくいビタミンを、水溶性ビタミンといいます。ビタミンB群とビタミンCがこれに当たります。ビタミンB群は主として、代謝にかかわる酵素の働きを活性化する補酵素として機能します。
水溶性ビタミンは、過剰に摂取しても尿中に排出されるので過剰症の心配はありませんが、一定量は毎日の食事で摂る必要があります。
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| ■潜在的にビタミンが不足している可能性も…。 |
平成15年国民健康・栄養調査(厚生労働省)の結果を見る限り、日本人はビタミンの必要量をほぼ満たしています。
しかし、これはあくまで平均的なデータです。加工食品やスナック菓子をよく食べる最近の食生活では、ビタミンが不足している人も多いといわれています。
たとえば、グラフ1のように、ビタミンCは季節によってその含有量が変わってきます。また、加熱による損失が大きく、ストレスによる消耗も激しいといわれています。
ビタミンC以外では、ビタミンA、D、B1、B2も不足しやすいといわれています。これらのビタミンは、ふだんの食生活で、常に少し多めに摂るよう心がけたいものです。
最近では、手軽に手に入ることからも、20歳以上でサプリメントなどの栄養補助食品等からビタミンを摂っている人も見受けられます。しかし、サプリメントはあくまで補助的なもの。毎日の食事で十分なビタミンが摂取できるようにしたいものですね。
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| ■牛乳や乳製品で効率よくビタミン補給。
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牛乳や乳製品といえば、カルシウムや良質なたんぱく質の供給源としてのイメージが強いのですが、実はビタミンも豊富です。たとえば、牛乳の場合、ビタミンA、B2 、B12、パントテン酸をたくさん含んでいます。ちなみにビタミンB2は、牛乳から発見されたビタミンで「ラクトフラビン」とも呼ばれ、なんとコップ一杯の牛乳で、成人女性の1日の推奨量の約1/4が摂取できるのです。
牛乳や乳製品なら、調理しなくても手軽にビタミンを摂ることができます。ビタミンB2、B12など水溶性のビタミンは、調理によって栄養分がいくらか損失してしまいますが、乳製品は無駄がなく理想的です。
主食、主菜、副菜とバランスの取れた食事と、一杯の牛乳を飲むことで、効率よくビタミンを補給することが可能です。前述した潜在的なビタミン不足の状態を改善するためにも有効な方法です。
ただ、このように栄養豊富な牛乳ですが、ビタミンCとEの含有量は少なくなっています。そのため、これらのビタミンを多く含む食品と牛乳を組み合わせて食べると、バランスよくビタミンを摂取することができます。
これからの寒い季節なら、カラダを温めてくれる牛乳仕立てのスープやシチューのベースやトッピングとして、ビタミンCやEが豊富な食材をプラスするのもひとつです。手軽に栄養バランスがアップする組み合わせをいくつか紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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