平成30年 年頭のご挨拶

Jミルク会長 西尾 啓治

 新年あけましておめでとうございます。年頭にあたり、新年のご挨拶を申し上げますとともに、Jミルクに対する日頃のご支援とご理解に心よりお礼申し上げます。

 わが国の酪農乳業は、牛乳乳製品の安定した需要に支えられ全般的に好調な市場環境にあります。しかし、酪農生産基盤の弱体化は依然深刻で、生乳需給は逼迫が続いています。

 こうした中、4月から改正「畜安法」が施行されます。今回の制度改正の特徴は、指定団体に概ね集約されてきたこれまでの生乳流通に、その他の多様な取引主体が参入することに道を開くものです。このため、需給調整や公平性などが懸念されています。政府における適切な対応で懸念が払しょくされることを期待するとともに、Jミルクと致しましても、生乳流通の安定に資するよう、生処販のそれぞれの現状や個別課題なども十分に踏まえ、しっかりと対応して行きたいと考えています。

 さて、本年は、Jミルクの第3期3か年計画をスタートさせる年でもあります。Jミルクの使命は、生乳流通の安定と牛乳乳製品の価値向上を着実に達成するために、国内外の多様な情報を収集・整理し、実際の課題の解決につながるような情報を提供することです。

 こうした観点から、平成24 - 26年度の第1期3カ年計画では、Jミルク事業改革に対する業界の意向を踏まえ、新たな事業の基盤を構築する3年でした。平成27 - 29年度の第2期3カ年計画は、新たな事業基盤のもとで、多様な課題に対処して事業領域を拡大する3年でした。こうした経緯を踏まえ、平成30年度から開始する第3期3カ年計画では、事業の質を高め情報訴求力を強化する3年間にしたいと考えています。このため、高い専門性を備えた業務推進体制の確立に向け、革新をさらに進めて参ります。

 また、当面する重要課題にも引き続き取り組んで参ります。

 一つは業界の最大課題である生産基盤強化です。2年目となる酪農乳業産業基盤強化特別対策事業は、初年度の課題を踏まえて事業推進のあり方を改善します。具体的には、地域生産基盤強化支援事業の内容の見直しや拡充、メニュー化により、効果的な事業制度を組み立て、活用促進を図って参ります。

 二つ目は、大きな事案が発生している学校給食牛乳の風味変化問題への対応です。酪農生産現場、牛乳製造工場における対策はもちろんですが、給与飼料や飼養管理の違いが風味の違いを生む牛乳の特性について、学校教育関係者の方々や児童・生徒のみなさんにもご理解頂くための取り組みを強化して参ります。また、風味変化と飼養管理条件との関係についても学術研究を促進して参ります。

 三つ目は、国際情報対応力の充実と向上です。グローバル化が進展する中で酪農乳業に関する諸課題に向き合うためには、世界との連携が必要な時代となりました。業界における国際関連業務についても、情報収集を含め、その対応を積極的に進めて参ります。

 わが国で、乳の本格的な生産と利用が始まった明治維新からちょうど150年、乳業の産業的展開が始まってから100年、酪農乳業の制度的基盤が整備されて50年経ちました。平成から次の時代に向かいますが、酪農乳業界も新たなステージに向けて、時代に適応した新しいあり方が求められることになります。Jミルクもこれまで以上に、共存共栄の精神をベースとして、酪農乳業界にしっかりと貢献できるよう努めて参ります。

 本年も、引き続き皆様のご支援ご協力を頂きますよう、よろしくお願い申しあげます。
 

2018年1月1日

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