第26回 どれを食べる?-いろいろなヨーグルト-2

連載コラム ミルクの国の食だより

コラム、「ミルクの国の食だより」の第26回をお送りします。前回に続き、ヨーグルトのお話です。
スーパーマーケットの棚一面に並ぶヨーグルト。フランスではどんな種類が人気なのでしょうか?

ヨーグルトの成分規格

1925年、フランス語の辞書に初めて登場した”ヨーグルト”。
1950年代には微生物の整腸作用など、健康に有益との理由から薬局で販売されていました。
現在、国際的にヨーグルトと称される製品は、Lactobacillus bulgaricus (ラクトバチルス ブルガリカス)、Streptococcus thermophilus (ストレプトコッカス サーモフィラス) の両方の菌の乳酸発酵作用により乳及び脱脂粉乳などの乳製品から作られるもので、最終製品中にはこの2つの菌が1グラムあたり1千万以上生存しているものとなっています。
今や砂糖やフルーツ、シリアルなど、いろいろな材料が入ってデザート的にも楽しめる様々なフランスのヨーグルトですが、製品中に占める原材料の70%以上が乳成分でなければならないとされています。

羊やヤギ乳のヨーグルトも

多彩なフランスのヨーグルトを分類するのは容易ではありませんが、主原料乳別にみると次のように分けることができます。
Yaourt au lait entier -全脂乳ヨーグルト-
乳中の脂肪分をそのままにすべて保持した乳から作られるヨーグルト。乳脂肪のコクを活かし、フレーバーを加えないナチュラルなタイプの製品が多い。
Yaourt au lait demi-écrémé(ou lait partiellement écrémé) -半脱脂乳ヨーグルト(または部分脱脂乳)ヨーグルト-
乳脂肪を半減(または低減)した乳から作られる。
種類も多くバラエティに富んでいて、最も消費量が多い。
Yaourt au lait écrémé -脱脂乳ヨーグルト-
脱脂乳を原料乳とするヨーグルト。
Yaourt allégés(低脂肪ヨーグルト)、Yaourt 0%(無脂肪ヨーグルト)がある。
多様な製品があり、売り場には専用の棚が設けられている。
この3つをベースに、それぞれ果肉や穀物入りなど、様々な味のヨーグルトが存在します。
使用される乳は殺菌乳がほとんどですが、非殺菌乳の製品もあります。
また、牛乳以外にも羊やヤギ乳の製品もあります。
■スーパーのヨーグルト売り場。レーンびっしりヨーグルト!

ヨーグルトの栄養価

人気のヨーグルトは?

フランスでの販売量は「部分脱脂乳ヨーグルト」が半分近くを占め、次に「全脂乳」、「脱脂乳」の順に人気があるようです。 
※発酵飲料、一部のフレッシュチーズを含む統計です。
出典:La consommation de produits laitiers en France (フランスの乳製品の消費量:pdf)
※このテーマは次回に続きます。お楽しみに。
管理栄養士 吉野綾美
1999年より乳業団体に所属し、食育授業や料理講習会での講師、消費者相談業務、牛乳・乳製品に関する記事執筆等に従事。中でも学校での食育授業の先駆けとして初期より立ち上げ、長年講師として活躍。2011年退職後渡仏、現在フランス第二の都市リヨン市に夫、息子と暮らす。