2022年 年頭のご挨拶

お知らせ

2022年 年頭のご挨拶

 明けましておめでとうございます。

 年頭にあたり、新年のご挨拶を申し上げますとともに、皆様方には、日頃からJミルクの事業に対して、ご支援とご理解を頂いておりますことにつき、心より御礼申し上げる次第です。

 さて、昨年は、新型コロナウイルス禍による巣ごもり需要の反動に冷夏の影響も重なり、牛乳・乳製品の消費は、大変、停滞感の強いものとなりました。
 その影響もあって年末年始には、処理不可能乳の発生の恐れが高まり、Jミルクでも急遽、乳業者に拠出を頂いた基盤強化基金の一部を活用して、一時的な出荷抑制と牛乳消費促進対策を実施させていただいたところです。

 農林水産省におかれても、金子大臣自らが消費拡大への呼びかけを行って頂き、更には岸田総理からの異例とも言える、消費拡大へのメッセージ等、政府をあげてのご支援もあって、第一の山場であった年末年始を、処理不可能乳を発生させることなく、乳製品への処理を進めることができました。農林水産省をはじめ、関係する皆様方の取り組み、ご支援に、改めまして深く感謝を申し上げる次第です。
 しかしながら、この危機的な状況は、年度末、そして5月の連休へと継続していきます。又、積み上がっている脱脂粉乳在庫の解消という課題も、2022年度には顕在化します。

 既に消費拡大だけでは持ちこたえられないことも想定しなければなりません。将来の需要増を実現していくためにも、生産抑制を伴う中期的な需給調整、加えて北海道での乳製品増産体制等が必要な、新たなステージになったと考えております。長期の視点では、東アジアの旺盛な需要に応えていくためにも、日本の生乳生産基盤を守っていくことは、絶対に必要であると考えております。
 一方で、生乳という保存の効かない農産物にとって、大量の生乳廃棄などの混乱は、生産基盤を大きく傷つけてしまうことも認識しなければなりません。難しい課題ではありますが、生処が真摯に向き合って、将来の酪農乳業が誤らない道筋を見いだしていかなければならないと考えております。

 将来の酪農乳業という点では、昨年、世界で大きな動きがありました。国連の食料システムサミットと気候変動枠組条約締結国会議、いわゆるCOP26であります。Jミルクとしても、食料システムサミットには、コミットメントを公表し、COP26に関しては、グローバルデイリープラットフォームの酪農乳業ネットゼロへの道筋に、積極的に関与していくことを表明致しました。こうした取り組みに無関心でいると、一方的に、植物性食品や環境関係の団体などから、酪農乳業は批判の矢面に立たされることも懸念されます。
 酪農乳業の価値をしっかり伝えていくためにも、世界の酪農乳業と歩調を合わせて、栄養や環境への取り組みを前へと進めていかなければならないと痛感しています。

 Jミルクは、業界の発展に向けて、真に力を発揮する組織を目指してまいりますので、本年も引き続き、皆さまのご支援、ご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
 一般社団法人 Jミルク
会長 川村 和夫