この書籍では愛媛県における畜産の沿革について第一期(神代から慶応3年)、第二期(明治元年から明治20年)、第三期(明治21から大正2年)の3期に分けてそれぞれの沿革について記述されています。特に、第二期と第三期についての記載は明治維新から45年間の同県における畜産沿革を知る上で貴重な史料と思われます。宇和島藩主伊達宗城は殖産興業の重要性を説き、畜産政策に特に重きを置き、家臣の松井俊信に命じて明治5年に宇和島に牛酪や乾酪さらには煉乳などの製造を命じたとあります。また、明治6年には下井小太郎という士族が愛媛県喜多郡大洲町(現 大洲市)に粉乳の製造を行ったとも記されています。
タイトル | 愛媛畜産沿革誌 |
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著者 | 浅井 審 |
史料所在地 | 愛媛県立図書館 |
年 | 1913年(大正2年) |
都道府県 | 愛媛県 |
分類 | 技術・衛生・家畜 |
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