馬産地として知られた本別町の明治から昭和にかけての農業のあゆみを紹介した書籍です。酪農については、第1編「開拓の苦闘」の215頁に、昭和初期に5年で320頭導入の目標を掲げた集団導入について記述があります。昭和11年には第二次経済更生計画として乳牛飼養目標を800頭とし、昭和12年から17年に4度、北見、石狩など道内先進地から240頭が導入されたそうです。年表に「昭和5年4月、井出貞三がはじめて乳皮(カゼインの原料)を造り、幕別の新田ベニヤ工場に販売する」と記されています。昭和9年から順次開設された地域の各集乳所について詳細に伝えており、本別集乳所設立時には、資金不足を補うため、生産者は雌牛一頭について出資を一口以上増やすことを決議し、昭和11年に完成したといいます。218頁には昭和16年5月における町内4地域の牛乳生産量と生産額が記載されています。
タイトル | 本別町農業史 |
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著者 | 本別農業史編さん委員会 |
出版社 | 本別町農業協同組合 |
史料所在地 | 本別町図書館 |
年 | 1980年(昭和55年) |
都道府県 | 北海道 |
分類 | 技術・衛生・家畜 |
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