酪農乳業史デジタルアーカイブ

千島紗那会40周年記念誌 潮路遥かな故郷

2000年代(平成12-平成21) / 北海道

概要

終戦時まで北方領土の択捉島・紗那で生活していた人たちによる千島紗那会の発足40周年記念誌です。紗那は、択捉島の西岸のほぼ中央部にあり、明治30年代に6年間紗那支庁がおかれた南千島の中心地でした。昭和14年に北海道庁千島調査所が置かれ、ここを拠点に島々の調査が実施されました。この書籍には、同会会員らによるビザなし交流や墓参訪問などの報告のほか、島の地名を記した地図当時の写真等も記録されています。千島調査書は、明治37年頃から宮下某が札幌方面よりエアシャー雑種を入れて搾乳営業をしており、その理由は漁期に島に来る漁師たちが病弱であるため、との記述がありますが、この記念誌の29頁には、昭和10年編集の紗那村勢を収録、宮下牧場の名前も記されています。当時、搾乳所1か所、乳牛頭数は6頭、搾乳量は17石、価格は550円でした。またバターについても、110斤、132円と記録されており、乳製品加工も実践されていたことがわかります。

タイトル 千島紗那会40周年記念誌 潮路遥かな故郷
著者 岩崎忠明
出版社 千島紗那会事務局
史料所在地 帯広市図書館
2002年(平成14年)
都道府県 北海道
分類 技術・衛生・家畜

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