空知農学校の元校長で、北海道農会の幹事として全道2百数十の町村農会を指導に訪れた著者が、各地で聞き取った明治期の北海道開拓に尽力した人々に関するエピソードや裏話を綴り、北海道農会報の連載を書籍として出版したものです。12頁には「北海道の開拓と外国人」として、エドウィン・ダン、ウイリアム・クラークなどお雇い外国人が取り上げられています。その中に「外人農家」と題して、大正期に北海道庁が招へいし北海道内で営農したデンマーク、ドイツ人の農家について、当時の人々の声や人物評を紹介しています。「彼等は高等教育を受けたのでもなくて、あの品位を保ち、あの素養を具え、そして農業を最上の職業と確信して自重していたことは、自ら卑下する日本農家に比し羨ましい程であった。我等は農業技術の上よりも、寧ろこういった点において最も多く教えられた」と書いています。
タイトル | 北海道農業開拓秘録 |
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著者 | 若林功 |
出版社 | 八紘学院 |
史料所在地 | 北海道立図書館 |
年 | 1940年(昭和15年) |
都道府県 | 北海道 |
分類 | 技術・衛生・家畜 |
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