「神津牧場の沿革及現状」と言う記事に、長野県人神津邦太郎が群馬県西牧村物見山に開設した神津牧場内の乳油製造所に関しての調査報告が掲載されています。当該牧場は御料牧場、小岩井牧場と並んで名声高き牧場です。(1)明治20年の創設、当初洋牛30頭。(2)地勢、水利早生及風土は酪農に適。(3)畜牛改良繁殖の状況、ジャージー種、フレンチカナデアン種、ホルスタイン種、エアシヤー種など導入したが、調査時点では合計81頭。(4)乳油製造販売の概況、22年3月より製造開始したが需要皆無だったが箱根富士屋ホテルに供給し、米人リンカム氏の指導を受けさらに品質向上。牛乳1升から乳油28匁、年間1万4、5千斤に達している。(5)開墾耕耘の概況、(6)牧場の設営、放牧の概況、(7)投資高、20〜39年間累計10万円などのことが記述されています。「問答」の項に、「全乳販売煉乳器械等について」、「乳牛の売価貸付料について」「妊み牛について」「牝牛の受胎その他について」などの質問に対する山口県技師松村亀助の回答があります。
タイトル | 山口県農会報第62号 |
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著者 | 山口県農会事務所 |
出版社 | 山口県農会事務所 |
史料所在地 | 山口県文書館 |
年 | 1908年(明治41年) |
都道府県 | 山口県 |
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