この論文は、茨城県鹿島郡舟木村(現鉾田市)における明治から昭和にかけての農業の歴史について当時の資料や文献、実態調査、聞き取り調査によってまとめられたものです。舟木の農業は明治13年に設立された波東農場から始まりました。明治前期の農業開墾は士族の授産方式—殖産興業策の代表的事業であったことが記載されています。酪農については、72頁〜79頁に記載があります。明治15年の農業日誌から乳牛を15頭所有していたことや、明治20年の「事業景況要領」によると数頭は毎年貸し付けていたようです。明治期における大農経営方式の導入とその消長をあきらかにした事例といえます。
タイトル | 明治期・波東農場史 茨城県における大農経営の消長 |
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著者 | 村上利夫(加藤整 編) |
出版社 | 交友プランニングセンター・友月書房 |
史料所在地 | 茨城県立歴史館 |
年 | 2010年(平成22年) |
都道府県 | 茨城県 |
分類 | 技術・衛生・家畜 |
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