機械化の促進
酪農の現場では、自動で搾乳を行う機械や、牛の動きを見守るセンサー、餌の量を管理する装置などが広まりつつあります。これらを使うことで、人が時間をかけて行っていた作業が大幅に軽くなり、ゆとりが生まれます。もちろん導入には費用がかかりますが、体力的な負担の軽減や、より安定した経営につながっているという声も増えています。
酪農は、牛という生き物のリズムに合わせて作業を行う必要があるため、労働時間が長くなりやすく、さらに毎日搾乳される生乳は、冷却しても長期間の保存ができません。このため、乳業メーカー側も毎日生乳を受け入れ、夜勤のあるシフト制を敷くなど年間を通して処理を行っています。
酪農家の1日のお仕事は、牛の生活と紐づいています。
そのため、朝から夜まで仕事を行っている傾向があり課題とされています。
乳は毎日生産されるため、年間を通じて乳業工場へ配送する必要があり、
生乳を集めるクーラーステーション(冷却貯蔵施設)や運送事業者への配慮も必要です。
乳業メーカーの工場では、酪農家からの生乳を毎日受け入れ、
年間を通して牛乳乳製品の製造を行っています。
季節や人手不足により労働時間が長くなったり休みがとりづらいことへの対応や、
大型設備や機械などの労働安全の取組みなども必要です。
大規模な乳業工場では、継続的な受け入れを実施するため、24時間加工を行っている場合があります。
その製造作業に従業するひとは、3交代制勤務などの勤務形態で働いています。
勤務時間によっては、深夜の時間帯での作業を行う担当者もおり生活リズムの崩れなどの課題があります。
特に要冷蔵の牛乳やヨーグルトなどは、保冷車で工場から全国各地に運ばれます。
物流の2024年問題への対応など、牛乳乳製品の配送を支える事業者への配慮も必要です。
全国どこでも牛乳乳製品がいつでも購入できるよう、酪農乳業に関わる人が年間を通して働いています。
関わる人が安全で働き甲斐をもって仕事に取り組めるよう、労働安全と人権の確保がとても重要な取り組みになっています。
(2019年)
機械化の促進
酪農の現場では、自動で搾乳を行う機械や、牛の動きを見守るセンサー、餌の量を管理する装置などが広まりつつあります。これらを使うことで、人が時間をかけて行っていた作業が大幅に軽くなり、ゆとりが生まれます。もちろん導入には費用がかかりますが、体力的な負担の軽減や、より安定した経営につながっているという声も増えています。
外部化の促進
牛の育成・繁殖や飼料づくりといった一部の作業を専門業者や公共牧場に任せることで、搾乳や牛の健康管理といった主要な作業に集中し、労働時間を減らす取り組みを進めている酪農家もあります。
工場や配送の効率化
生産ラインの効率化や設備の増設などによって、乳業メーカーでも労働時間の短縮が図られています。また、効率的な物流を実現するため、業界団体が自主行動計画を策定し、ドライバーにかかる負担軽減の取り組みを進めています。
酪農乳業に関する労働安全に向けた取組みの開始
ミルクサプライチェーン全体で、労働安全衛生法関連法令の遵守やそれぞれの職場における労働安全に関する実態把握などを通じて、安心して働ける職場環境を目指す取り組みを開始していきます。
人権尊重に向けた取組み
農林水産省が策定した「食品企業向け人権尊重の取組のための手引き」などを活用し、ミルクサプライチェーンにおける人権に関する課題を把握し、その改善に向けた取組みを行います。
Jミルクは、酪農乳業の持続可能性に関する国際組織「デーリー・サステナビリティ・フレームワーク(DSF*)」に加盟しています。Jミルクは、毎年、日本の酪農乳業に関する統計情報をDSFに報告しており、2026年からは、日本の「温室効果ガスの削減」/「労働者の安全と権利」/「アニマルウェルフェアへの配慮」に関する実態のデータについてもDSFに報告することになっています。
酪農場:「農場安全計画」を保持・実施している酪農場の総数
乳業 :「施設安全計画」を保持・実施している乳業工場の総数
*DSFは、毎年、世界の酪農乳業の持続可能性に関する進捗データを集計・報告しています。2024年は、世界で公式取引された生乳の52%分について報告しています。
2024年の報告は、こちらからご確認いただけます。