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牛乳の気になるウワサをスッキリ解決!

ウワサ23 牛乳にはIGF-1が含まれているので離乳期を過ぎた人間は飲んではいけない

ウワサ23 牛乳にはIGF-1が含まれているので離乳期を過ぎた人間は飲んではいけない

 

牛乳中のIGF-1が健康に影響を及ぼすことはありません。

● そもそもIGF-1とは?
IGF-1は「インスリン様成長因子」と呼ばれ、インスリンによく似た化学構造をもつ成長ホルモンの一種です。
食物を食べることで栄養成分が血中に増加してくると、これを検知して各細胞を活性化させるペプチドです。体の成長や発達に重要な役割を果たしています。
牛乳だけでなく、大豆を食べてもIGF-1の血中濃度の上昇がみられます。IGF-1は牛乳の加熱殺菌工程で活性を失い、消化管酵素によっても分解されて無害となります。

● 牛乳を飲むとIGF-1の血中濃度はどれくらい上がるのか?

牛乳摂取とIGF-1の血中濃度との関係を調べた研究によると、血中濃度の上昇レベルはわずか13.8 ng/mLと報告されており、とくに問題になる量ではありません。(※1)

● IGF-1濃度の正常値とは?

ヒトの血中IGF-1濃度は、成長ホルモン分泌不全症や栄養状態の診断に有用とされ、国立成育医療研究センターなどが中心となってIGF-1の基準範囲の設定に関する研究が行われています。(※2)。
ヒトの血中IGF-1濃度は成長期(13~14歳ごろ)にピークを迎え、その後急激に減少し、40歳以降はなだらかに下降していきます。高齢者でも一定量存在するのは、高齢でも一定の筋肉の新陳代謝にIGF-1が必要だからです。血中IGF-1濃度は個人差がとても大きく、正常値の範囲も非常に広いのです。例えば、60歳の方でも正常と考えられる基準範囲は79~232ng/mL(中央値:141 ng/mL)と大きな幅があります。
前述の牛乳摂取によるIGF-1の血中濃度の13.8 ng/mLの上昇という値は、上に示した基準範囲に当てはめてみると、決して大きな上昇幅ではなく、リスクも無視できる範囲といえるでしょう。



● 日本の牛乳中からIGF-1はほとんど検出されない

米国では乳量の増加を目的として、乳牛にウシ成長ホルモンを投与することが許可されており、そのようなウシの乳中のIGF-1濃度は通常より高いことが報告されています。しかし日本、欧州、オーストラリアなどでは「乳牛への成長ホルモンの投与は禁止」されており、日本の牛乳ではIGF-1はほとんど検出されず、心配はありません。

参考文献

※1 Qin et al, (2009). Milk consumption and circulating insulin-like growth factor-I level: a systematic literature review. Int J Food Sci Nutr. 60 Suppl 7, 330-40

※2. Isojima et al, (2012). Standardized centile curves and reference intervals of serum insulin-like growth factor-I (IGF-I) levels in a normal Japanese population using the LMS method. Endocrine Journal, 59, 771-780

ウワサ14
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2016年3月31日

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