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J-MILK REPORT Vol.46「牛乳でスマイルプロジェクト」活動事例(ハウス食品株式会社)

酪農乳業の価値向上や牛乳・乳製品の消費拡大を目指して昨年6月にスタートした「牛乳でスマイルプロジェクト」。 参加メンバーのみなさんに、プロジェクトへの思いや期待、活動を通じて得られたものなどをお聞きしました。


02 ハウス食品株式会社

 食品事業本部 食品事業一部 主席 齊木 智博 さん
食品事業本部 食品事業一部 専門マネージャー 菅波 実代 さん


 

——ハウス食品さんは、「牛乳でスマイルプロジェクト」の発足前から酪農を応援する取り組みをされていますね。

 弊社には「フルーチェ」というロングセラー製品があります。例年1~3月が販売のピークですが、年間を通して製品発売とともに店頭でのさまざまな販促活動を行っています。2021年、生乳需給の問題が大きく取り上げられた際、弊社も牛乳を使うこの製品で貢献したいと考え、店頭用パネルやPOPを制作していました。
 そうした中、イトーヨーカ堂様からお声をいただき、牛乳消費の一つの提案として、牛乳売り場にフルーチェを置いて、セットで買って家庭で味わっていただくというセールを企画しました。
 これが好評だったこともあり、同様の取り組みを他でも展開していこうと社内で話し合ったことがありました。
  • 牛乳を200ml使用する製品であることを訴求し、牛乳消費を促した。

——プロジェクト参加後はどのような活動をされていますか。

 弊社独自には、フルーチェのパネルやPOPに、スマイルプロジェクトのロゴを掲載してPRをしています。
 他社との連携では、スマイルプロジェクトの第1回交流会後に、明治様と一緒に何ができないかと検討して、「明治おいしい牛乳」とフルーチェのコラボレシピを両社のツイッターなどで発信しました。ちょうど需給問題が報じられていた2022年12月ですね。
 また一部地域の乳業メーカー様と連携して、牛乳パック側面のPR欄にフルーチェのレシピとプロジェクトのロゴを載せて、牛乳の楽しみ方を提案するといった取り組みも行っています。
 これらの制作物や事例は社内でも共有し、他企業様との打ち合わせなどで、私たちからもスマイルプロジェクトの話をさせていただいています。
 牛乳の消費という点では、弊社には多くの製品があります。例えばフルーチェは1袋4人分で牛乳を200ml使いますし、マカロニグラタンクイックアップは4皿分で400ml、「北海道チャウダー」は1箱(4人分×2)で合計800mlも使います。今後はフルーチェ以外のこうした製品にもスポットを当てて、活動を広げていければと思っています。
  • 牛乳を使って調理する同社製品の一部。「北海道チャウダー」と「北海道シチュー」は原材料にも北海道産生乳を使用している。

——外部との連携のあり方についてはどうお考えですか。

 今年3月、大阪・淀屋橋で開催された御堂筋マルシェというイベントに、和歌山県のJA紀の里様とのコラボで出店し、ご当地フルーツとフルーチェを使った「ゴトーチェ」を販売したところ、来場者から大きな反響がありました。
 ここで使った果物は、サイズや形が不揃いで店頭で売りにくい規格外品でしたが、弊社製品を組み合わせることでうまく活用することができました。こうした地域レベルの課題の解決に、製品を通して貢献できるようなコラボは今後も積極的に取り組んでいきたいです。
  • ハウス食品株式会社
    食品事業本部 食品事業一部
    主席 齊木 智博(さいき ともひろ) さん
    専門マネージャー 菅波 実代(すがなみ みよ) さん

    齊木智博さん(左)と菅波実代さんの部署では「フルーチェ」の他、グラタンも扱う。「牛乳をたくさん使う製品なので、今後はグラタンを使ったPRもしてみたい」と話す。

——プロジェクトの今後への期待や、御社としての思いを。

 プロジェクトの認知度がもっと高まれば、各社の営業担当が流通企業に提案する際にもさらに活用できそうです。今は各企業が個別に取り組んだり、コラボをしたりという形ですが、旗振り役になる主体や事例が今後出てくることで、参加メンバーもより活動がしやすくなるでしょう。
 弊社には牛乳と関わりの深い製品が多くあり、長年にわたってお客様に親しまれています。これからではなく“これからも”、スマイルプロジェクトを含めたさまざまな場で、牛乳の消費を応援していきたいと考えています。

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