コラム、「ミルクの国の食だより」の第75回をお送りします。前回に続き、フランス人にとって欠かせない食品の紹介と、外出制限下での消費の変化についてもお伝えします。
フランス人にとって日常欠かせない食品 その2
3位 パスタ
フランスで消費される6割近くのパスタがイタリア原産。フランスでは長さや太さ、形も様々なパスタが食べられています。
わざわざソースを作らなくても、茹でたパスタにシュレッドチーズをふりかけただけ、またはバターだけを絡めて食べたりもします。
ちなみにスパゲティなどのロングパスタはナイフでわざわざ小さく切って食べるのがフランス流。
子供も大好きで、時間のない時や料理が苦手な人でも簡単に調理できる食品の代表。
それゆえ、外出制限令が出た直後はスーパーの棚が空っぽになりました。
わざわざソースを作らなくても、茹でたパスタにシュレッドチーズをふりかけただけ、またはバターだけを絡めて食べたりもします。
ちなみにスパゲティなどのロングパスタはナイフでわざわざ小さく切って食べるのがフランス流。
子供も大好きで、時間のない時や料理が苦手な人でも簡単に調理できる食品の代表。
それゆえ、外出制限令が出た直後はスーパーの棚が空っぽになりました。
4位 チョコレート
一部の人は愛好家を通り越して中毒といってもよいくらいチョコレートが大好きなフランス人。
食後のコーヒーの友として毎日食べている人も多く、また、板チョコレートだけでなくパンに塗るスプレッド、ミルクと混ぜるドリンクチョコレートなどチョコレートが使われた製品が多数存在します。
クリスマスや復活祭にはチョコレートを贈る習慣がありますが、今年4月の復活祭はさびしい祝日に終わりました。フランス人にとって味わうという喜びを感じられるチョコレートは、リラックスと快適さの源でもあります。
外出制限中にこそストレスに対する救済策としていっそう必要かもしれません。
食後のコーヒーの友として毎日食べている人も多く、また、板チョコレートだけでなくパンに塗るスプレッド、ミルクと混ぜるドリンクチョコレートなどチョコレートが使われた製品が多数存在します。
クリスマスや復活祭にはチョコレートを贈る習慣がありますが、今年4月の復活祭はさびしい祝日に終わりました。フランス人にとって味わうという喜びを感じられるチョコレートは、リラックスと快適さの源でもあります。
外出制限中にこそストレスに対する救済策としていっそう必要かもしれません。
5位 肉類
牛、豚、鶏のほか、うさぎや鴨など様々な肉に加えてサラミや生ハムなどの食肉加工品もたくさん食べられています。
最近では健康面、環境面などから食べる量を減らしたり、肉を食べない日を設けたりする人が増えていますが、基本は肉をメインに構成されているフランス料理。フランスでは風邪などで生気を失い弱っているときこそ精をつけるためにエネルギッシュなお肉が欠かせないと考えられてもいます。
しかし、外出制限中は普段よりも消費エネルギーが少ないこともあり、他の食品と比べ価格が高い肉類の消費は減少しました。
最近では健康面、環境面などから食べる量を減らしたり、肉を食べない日を設けたりする人が増えていますが、基本は肉をメインに構成されているフランス料理。フランスでは風邪などで生気を失い弱っているときこそ精をつけるためにエネルギッシュなお肉が欠かせないと考えられてもいます。
しかし、外出制限中は普段よりも消費エネルギーが少ないこともあり、他の食品と比べ価格が高い肉類の消費は減少しました。
6位 じゃがいも
乳製品との相性がよく、家庭料理の付け合わせとして出番が多いじゃがいも。
クリームでとろっとまろやかなグラタン、バターでかりっと焼いたガレット、牛乳でなめらかにしたピュレ、チーズをとろりとかけたオーブン焼きなどさまざま。
レストランではハンバーガー、ステーキ、ムール貝の付け合わせはフライドポテトが基本。
現在は商業施設が営業停止中のため、フランスで生産されるじゃがいもの多くが消費されず、国は動物飼料、アルコール原料への転換などの代替案を検討しています。
また、農家を支援するために地元の製品を購入するよう、スーパーマーケットと消費者に呼びかけています。
クリームでとろっとまろやかなグラタン、バターでかりっと焼いたガレット、牛乳でなめらかにしたピュレ、チーズをとろりとかけたオーブン焼きなどさまざま。
レストランではハンバーガー、ステーキ、ムール貝の付け合わせはフライドポテトが基本。
現在は商業施設が営業停止中のため、フランスで生産されるじゃがいもの多くが消費されず、国は動物飼料、アルコール原料への転換などの代替案を検討しています。
また、農家を支援するために地元の製品を購入するよう、スーパーマーケットと消費者に呼びかけています。
7位 コーヒー
目覚めのドリンクとしてブラックまたはカフェオレとしてフランス人の朝食に欠かせないコーヒー。
職場ではコーヒーブレイクを設け、日中の疲労を避けるための栄養ドリンクとして認識されています。
テレワーク等による在宅勤務が実施されている今、貴重なリフレッシュツールとして家庭でますます愛飲されています。
職場ではコーヒーブレイクを設け、日中の疲労を避けるための栄養ドリンクとして認識されています。
テレワーク等による在宅勤務が実施されている今、貴重なリフレッシュツールとして家庭でますます愛飲されています。
8位 卵
生鮮食品でも保存期間が長く安価で良質なたんぱく質を含む卵は、栄養面と料理への汎用性から日常生活に欠かせない食品です。
家で過ごさなければならない時間が多くなったことで料理をする人が増え、また、休校のため子供とできるアクティビティとして菓子作りを行う人が多くなったため、スーパーでの欠品が目立ちました。
家で過ごさなければならない時間が多くなったことで料理をする人が増え、また、休校のため子供とできるアクティビティとして菓子作りを行う人が多くなったため、スーパーでの欠品が目立ちました。
9位 魚
最近では、すしレストランの人気もあって魚を食べる人の割合が増えています。
魚は肉よりも価格がかなり高く、家庭では健康志向もあり中高年者に多く消費されているようです。
鮭やタラが人気で、フライパンやオーブンで焼いてバターやクリームなどのソースを添えるムニエルで食べるのが定番。ちなみにフランス人、魚の皮は絶対に食べません。
ツナ、いわし、さばは缶詰が多く、外出制限中は缶詰や冷凍食品をストックする人が多くいました。
魚は肉よりも価格がかなり高く、家庭では健康志向もあり中高年者に多く消費されているようです。
鮭やタラが人気で、フライパンやオーブンで焼いてバターやクリームなどのソースを添えるムニエルで食べるのが定番。ちなみにフランス人、魚の皮は絶対に食べません。
ツナ、いわし、さばは缶詰が多く、外出制限中は缶詰や冷凍食品をストックする人が多くいました。
※このテーマは次号に続きます。
管理栄養士 吉野綾美
1999年より乳業団体に所属し、食育授業や料理講習会での講師、消費者相談業務、牛乳・乳製品に関する記事執筆等に従事。中でも学校での食育授業の先駆けとして初期より立ち上げ、長年講師として活躍。2011年退職後渡仏、現在フランス第二の都市リヨン市に夫、息子と暮らす。
1999年より乳業団体に所属し、食育授業や料理講習会での講師、消費者相談業務、牛乳・乳製品に関する記事執筆等に従事。中でも学校での食育授業の先駆けとして初期より立ち上げ、長年講師として活躍。2011年退職後渡仏、現在フランス第二の都市リヨン市に夫、息子と暮らす。