バターの扱い方や長持ちさせるコツ

乳の知識

絞り立ての生乳から作られるバター。
デリケートな味わいを長く楽しむためのポイントを、ご紹介しましょう。

使いかけのバターが冷蔵庫でチーズのようになっていた、なんてことのないように、正しい取り扱い方と保管法をご紹介。バターの弱点は“高温”と“酸化”。せっかくの風味も、温度管理と保管状態が悪いと劣化が進んでしまいます。次のポイントに気をつけながら、バターとおいしくつき合いましょう。

【1】使う分だけを冷蔵庫から出しましょう

バターは一度溶けてしまうと組織が壊れてしまいます。溶けてしまったバターをまた冷やしても、風味はもとに戻りません。使う分だけを取ったら残りは即、冷蔵庫へ。

【2】冷凍バターは、いったん冷蔵室へ移してから室温へ

冷凍しておいたバターをいきなり室温下に置いて溶かす、なんていうのもタブー。解凍中に付く水滴も酸化の原因となり、また日光も酸化を促進させる要因になります。いったん冷蔵室へ移してから室温下に置くようにしましょう。

【3】直射日光や強いライトには注意

バターの脂肪は空気中の酸素によって酸化されると、味と匂いも変わり、品質が落ちてしまいます。この酸化は日光や強い照明下でも同じこと。紫外線によって酸化が進み、ビタミンAも減少してしまうので気をつけましょう。

【4】残ったらラップやアルミ箔で密封し、5℃前後で冷蔵

使いきれずに残ったら、空気に触れさせないよう必ずラップ、アルミ箔、硫酸紙などできっちり包んでから保管しましょう。5℃前後で冷蔵するのがベストですが、-15℃以下の冷凍庫で保管すれば、1年位は品質を保てます。

【5】にんにくや魚など匂いの強い食材とは離して

バターの香りを台無しにしないように、匂いの強い食材や食品とは一緒にしないよう注意しましょう。