期限表示を知って牛乳をおいしく飲みましょう

乳の知識

2種類の期限表示

牛乳類の期限表示には、賞味期限消費期限の2種類があります。
賞味期限や消費期限は法律で一律に決められたものではなく、メーカーが基準に沿った保存テストをして、保存方法(主に保存温度)と期限も決めるのです。
賞味期限や消費期限は、保存方法を守って初めて意味があるのです。
開けてしまえばこの期限は、無効になります。
開封後は、各家庭の保存状態によって何日もつかは異なるので、冷蔵庫に保存し早めに飲んでください。
賞味期限
未開封のまま、表示された保存方法で保存した場合に、品質の保持が十分に可能であると認められる期限のことです。
品質とおいしさの目安なので、その日を一日過ぎたらすぐに飲めなくなるわけではありません。
消費期限
品質劣化が早いので、未開封で冷蔵庫保存した場合でも「その日までに飲みきってください」という意味です。
低温殺菌牛乳のほとんどに表示されています。

賞味期限が長い牛乳類

ESL製法の牛乳
ESL(Extended Shelf Life 品質期限の延長)の頭文字をとった略語で、原料から製造までのすべての工程において、高度な技術で製造し、賞味期限を延ばしたものです。
普通のものより賞味期限が長くなっています。
LL牛乳
牛乳類は普通、冷蔵庫で保存します。しかし、未開封の状態であれば常温で長期保存できる牛乳もあります。
容器に常温保存可能品と書いてあり、LL牛乳(ロングライフ牛乳)と呼ばれています。
お正月を控えて冷蔵庫の中が食品でいっぱいになったときなど、未開封の状態で常温で保存できるので買い置きにとても便利です。冷蔵保存の必要な牛乳と製造工程と容器が違うだけで、保存料などは一切使っていません。
ただし、開封後は普通の牛乳と同様に、冷蔵保存し、早めに飲んでください。
購入時に参考にされる日付の意味を正しく理解し、おいしい状態で牛乳をお飲みください。

飲めるかどうか確かめる方法

確かめるには次のような方法があります。このような場合は、処分してください。

目で見る・・・分離したりブツブツができている
においをかぐ・・・ふだんと違うにおいがする
味を見る・・・酸味や苦みがある
沸騰させる・・・豆腐のように固まったり分離してくる