世界の乳生産は過去20年で6割増加
(2020/4/3)

世界の乳生産は過去20年で6割増加

地域によっては需給アンバランスも(IFCN Dairy Report 2019より)

 国際酪農比較ネットワーク IFCN(International Farm Comparison Network)は、発足 20 周年に当たり、世界の乳生産や需要、酪農生産者数・経営規模などが 20 年間でどのように変化したかを特別報告にまとめた。世界の乳生産量は 6 割増加し、特に南・東・東南アジアでは 2 倍以上に伸び国際的なシェアも高まったこと、また、需要のある地域で供給が十分に増えたわけでは必ずしもなく、いまだに需要の伸びを生産がカバーし切れていない国・地域も多いことなどを指摘している。
 IFCN は酪農乳業の研究者と事業者らでつくり、組織本部をドイツ・キールに置く。会員は 100 組織を数え、活動に参加している研究者は世界 100 カ国以上から参集。近年は国連食糧農業機関(FAO)や国際酪農連盟(IDF)などの国際機関と連携した活動も開始している。2000 年に酪農経営に関するデータ収集を始め、その比較分析を主要な事業として位置づけ活動を行っている。集約されたデータの比較・分析を基に、酪農乳業の経済モデルや指標を探り、産業活動全般の課題への対処を促していくことを目指している。Jミルクは 2014 年から IFCN に加盟している。
 以下、特別報告の内容を紹介する。

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