経営構造の変化と規模拡大が進む米国酪農(2021/9/22)
英国の一般紙の報道と米国農務省の報告

経営構造の変化と規模拡大が進む米国酪農

英国の一般紙の報道と米国農務省の報告

 経営構造の変化と規模拡大が続く米国の酪農について、英国の一般紙が報道した。廃業を決断した小規模酪農家、新たに進出してきた大規模酪農家、生き残りをかけて規模拡大した酪農家に加え、大規模酪農場の労働力として定着しつつあるラテン系移民など、ウィスコンシン州のさまざまな酪農関係者へのインタビューを交えて、変わりゆく米国酪農界の姿を英紙は伝えている。2020年に米国農務省(USDA)が発表した報告書「米国酪農経営の統合(Consolidation in U.S. Dairy Farming)」では、農業センサス(Census of Agriculture)と農業資源管理調査(Agricultural Resource Management Survey、ARMS)などの調査データに基づき、全米の生乳を出荷する酪農場数(licensed dairy herds)の減少、一戸当たりの乳牛飼養頭数の規模拡大に加え、飼養頭数規模が生産コストに与える影響の分析から、米国の酪農経営は飼養頭数規模が大きいほど利益を得やすい構造となっていることを報告している。USDAの今年2月の発表でも酪農家数は 2020年も大きく減少した。本稿ではこれらの報道とUSDA報告書の分析について紹介する。

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