米国の生乳生産、春の生産ピークで例年より増加する見通し(2023/5/10)
コバンクの四季報と米国農務省・経済調査局の報告書から

米国の生乳生産、春の生産ピークで例年より増加する見通し

コバンクの四季報と米国農務省・経済調査局の報告書から

国際酪農連盟(IDF)の報告書「世界の酪農情況2022」によると、米国の2021年の牛の生乳生産量は1億262万9000トンと、2020年に続いて1億トンを超え、インドに次ぐ世界第2位だった。また、牛乳乳製品の国内需要は堅調で、脱脂粉乳やチーズの輸出量も大きく伸びたことが報告されている。新型コロナウイルス感染症による行動制限が大きく緩和された 2023年に入ってからも、米国の酪農乳業界では、酪農生産と乳製品輸出のいずれもが引き続き堅調であるようだ。ただし、牛乳乳製品の国内需要は小売価格の高騰などにより比較的低調となることも予想され、世界の主要乳製品輸出国の生乳生産も立ち直ってきていることから、今後の乳価の下落が懸念されている。米国の農業信用制度の一部を構成しているコバンク(CoBank)の経済、物価や農産物の市況に関する四季報と米国農務省・経済調査局(USDA-ERS)の家畜・酪農・家禽の見通し報告書のそれぞれの最新号である2023年4月号の酪農乳業の内容を取り上げる。

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