日本の近代化と酪農生産の地域的広がり

2019年度酪農乳業産業史シンポジウム_福岡会場

開催日:2019年12月2日(月)/場所:スカラエスパシオ 地下2階 ホール

Jミルクでは、日本独自の乳の生産や利用の社会的文化的な展開過程への理解醸成を図り、酪農乳業の産業的価値を高めることを目的として、JRAの協力を得て、「酪農乳業産業史を活用した競争力強化事業」でシンポジウムを開催いたしました。2019年度に札幌市、大阪市、福岡市において、これまで収集した史料や知見等を活用して、特に近代日本における酪農生産が日本全国にどのように展開し、それぞれの地域的特徴についてテーマ別の講演ならびにパネルディスカッションを行った報告書を作成いたしましたので、ぜひご覧ください。

講演者プロフィール

講演①:「近代日本酪農乳業の発展~西日本を中心に~」
講演者 西日本食文化研究会 主宰 和仁 皓明 氏
1931年北海道生まれ。東北大学農学部、米国メリーランド大学大学院修士課程卒業。農学博士。雪印乳業株式会社勤務を経て、東亜大学大学院教授などを歴任。現在は「西日本食文化研究会」主宰を務める。乳の学術連合乳の社会文化ネットワーク幹事、酪農乳業史料収集活用事業推進委員会委員長。

講演②:「九州地域の酪農乳業の誕生と発展経過」
講演者 日本酪農乳業史研究会会長 矢澤 好幸 氏
1939年、長野県出身。62年、日本大学農獣医学部(元生物資源科学部)卒業後、全国酪農業協同組合連合会、全国農協乳業協会勤務を経て現職。主な著書に『乳の道標』(酪農事情社)、『食品異物混入対策辞典』(共著・サイエンスフォーラム)ほか、乳文化に関する論文など多数。

パネルディスカッション:テーマ「西日本における酪農の近代史とその地域的特徴を考える」
座長 西日本食文化研究会 主宰 和仁 皓明 氏

パネリスト
ひまわり乳業(株)
代表取締役社長 吉澤 文治郎 氏
1961年、高知県出身。84年、早稲田大学商学部卒業後、岡山大学農学部畜産物利用学研究室で1年間研究生として過ごす。85年、ひまわり乳業㈱製造部入社、営業部、企画室を経て、95年常務取締役、99年専務取締役、2005年より現職。高知県牛乳普及協会会長、四国地区中小乳業協同組合理事長なども務める。

一般社団法人Jミルク 専務理事 前田 浩史 氏
1955年、宮崎県出身。78年、宮崎大学農学部卒業。社団法人中央酪農会議総務企画課長、酪農乳業情報センター事務局長、中央酪農会議事務局長を経て、2011年1月から現職。乳の学術連合事務局長、乳の社会文化ネットワーク幹事も務める。

日本酪農乳業史研究会会長 矢澤 好幸 氏

このシンポジウムの内容をまとめた報告書です。