現代日本人が抱える「低栄養」問題
『若い女性のやせ』『 小中学生の栄養不足』

メディアミルクセミナー

2023年12月5日開催

 現在の日本の健康課題として、肥満につながる過栄養と、「やせ」につながる低栄養という二つの相反する栄養不良が併存する「栄養不良の二重負荷」というものがあります。
 このうち、これまでメタボリックシンドロームをはじめとする過栄養が問題視されがちでしたが、最近は、低栄養も解決すべき重要な健康課題として注目されるようになってきました。例えば「若年女性のやせ(BMI18.5未満)」の減少が、政府の「健康日本21」(第三次)において目標の一つに掲げられています。また、近年、新しい調査研究結果の報告があったのが、小中学生の栄養不足です。土日や夏冬春の休みなど学校給食のない日に、特にカルシウムの不足傾向が強いことが指摘されています。
 今回、特にこの「若年女性のやせ」「小中学生の栄養不足」にスポットをあて、栄養生理学を専門とする上西先生より、その現状と健康への影響、及び その解決において牛乳・乳製品に期待される役割 について解説いただきます。

講演者 プロフィール

上西 一弘 先生
女子栄養大学 栄養生理学研究室 教授

徳島大学医学部栄養学科卒業、同大学院栄養学研究科修士課程修了。博士(栄養学)。
女子栄養大学助手、講師、助教授を経て2006年より現職。
専門は栄養生理学、特にヒトを対象としたカルシウムの吸収・利用に関する研究の第一人者。

第55回 現代日本人が抱える「低栄養」問題 『若い女性のやせ』『 小中学生の栄養不足』

このセミナーの内容をまとめたニュースレターです。
  • 若い女性のエネルギー摂取量減少に伴うカルシウム摂取量の減少
  • カルシウムの吸収を助けるビタミンDも不足
  • 増大する将来の骨粗しょう症、骨折リスク
  • 高止まりする低出生時体重児の割合
  • 一番骨の中にカルシウムが溜まっていく重要な時期
  • 最も大切な時期にカルシウム摂取量が不足する子どもたち
  • カルシウム摂取量に貢献する学校給食
  • 学校給食でのカルシウム摂取量における牛乳の重要性
  • 牛乳・乳製品をとるべき5つの理由
  • 牛乳が熱中症予防と食事の栄養バランスに役立つ
  • 「牛乳を飲んだら太る」は本当? 嘘?
メディアミルクセミナーとは
メディアミルクセミナーは、主に、医学・栄養学・食品科学の専門家による栄養と健康をテーマにしたメディア向け勉強会で、年に3回程度開催されています。
セミナーでは、毎回、牛乳乳製品の持つ栄養健康機能についての最新の研究成果や知見も報告されています。
毎回のセミナーの内容は、下記のニュースレターとして取りまとめられています。
牛乳乳製品の栄養健康に関する最新の情報がご覧いただけますので、どうぞご活用ください。