第43回 妊婦の低栄養と生活習慣病発症リスク

メディアミルクセミナー

2016年7月27日開催

今日の日本では、「小さく産んで大きく育てる」ことが良いとする考え方や、若い女性のやせ願望による栄養状態の低化や、低栄養の妊婦が増えて出生体重の小さい子どもが生まれるケースが多くなっています。小さく生まれた子どもは、成人して、糖尿病をはじめとした生活習慣病などさまざまな病気を発症するリスクが高まるということが報告されています。
このような状況を避けるためには、妊娠前から栄養状態を整えておくことが必要であり、女性のみでなく多くの人々がその重要性を知らねばなりません。また不足しているカルシウムの摂取や牛乳・乳製品の摂取も重要となります。
(2016年7月27日開催)

講師:福岡秀興(ふくおかひでおき)先生
早稲田大学 理工学術院理工学研究所 研究院教授

主な略歴: 1973年 東京大学医学部医学科卒業、
1981年 香川医科大学助手、米国ワシントン大学薬理学教室リサーチアソシエート、ロックフェラー財団生殖生理特別研究生、
1990年 東京大学医学部母子保健学助教授、
1997年 同大学院医学系研究科発達医科学助教授、
2007年 早稲田大学胎生期エピジェネティック制御研究所教授を経て、2014年 早稲田大学理工学術院理工学研究所研究院教授となり現在に至る。
ほか、お茶の水女子大学客員教授、千葉大学客員教授も務める。
産婦人科生殖内分泌、DOHaD研究、妊婦栄養、胎児栄養環境とエピジェネティクス、骨代謝を専門領域とする。
また、厚生労働省監修の「第6次・第7次改定日本人の栄養所要量」や「妊産婦のための食生活指針」策定委員も務める。
監修・編著に『胎内で成人病が始まっている』(デイビッド・バーカー著、ソニー・マガジンズ)などがある。

メディアミルクセミナーとは

メディアミルクセミナーは、主に、医学・栄養学・食品科学の専門家による栄養と健康をテーマにしたメディア向け勉強会で、年に3回程度開催されています。
セミナーでは、毎回、牛乳乳製品の持つ栄養健康機能についての最新の研究成果や知見も報告されています。
毎回のセミナーの内容は、下記のニュースレターとして取りまとめられています。
牛乳乳製品の栄養健康に関する最新の情報がご覧いただけますので、どうぞご活用ください。
2016年11月4日
このセミナーの内容をまとめたニュースレターです。
■「小さく産んで大きく育てる」は正しくありません
■生活習慣病胎児期発症起源説
■悪化している母親の栄養状態
■子どもの出生時体重を高める牛乳、乳製品摂取の重要性
  • 第43回 妊婦の低栄養と 生活習慣病発症リスク  - 今日本の女性の健康に求められる栄養 -

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