乳製品摂取が高血圧・糖尿病のリスクを低下(Vol.02 2020.10)

ACADEMIC RESEARCH Up date -ミルクに関する国内外の最新研究-

ミルクに関する国内外の最新研究をリポートします

乳製品摂取が高血圧・糖尿病のリスクを低下

日本人に多い病気の一つである高血圧は、食塩の成分であるナトリウムの過剰摂取による影響やカルシウムの摂取量が少ないと発症が増加することが、これまでの疫学調査でも報告されています。また、日本人に多い病気の一つである糖尿病は、食後の血糖値の急激な上昇を防ぎ、糖質の吸収速度を遅くする食事が予防や改善に必要と言われています。こうしたことに牛乳乳製品の摂取が有効であることを示す研究は国内外で多く実施されてきました。前号(Vol.1)で紹介したブリティッシュメディカルジャーナル(BMJ)に掲載された論文では、21 ヵ国の147,812 人を対象とした追跡調査によって、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品を多く摂取する人は、摂らない人に比べて、2 型糖尿病、高血圧、肥満やメタボリックシンドロームのリスクが低下し、心臓病や脳卒中のリスクの低下が期待できることを報告しています。ここでは、牛乳乳製品の摂取と糖尿病や高血圧との関連について解説したいと思います。

こちらからダウンロードしてご覧ください

  • 全2ページ(PDF:0.9MB)

ACADEMIC RESEARCH Up Date 一覧ページはこちら