食料価格と農業投入コストの高騰による食料安全保障上のリスクを指摘(2022/7/6)
FAO「食料アウトルック」、2022年の生乳生産量を1.0%増加と予測、乳製品貿易量は0.4%減少に

食料価格と農業投入コストの高騰による食料安全保障上のリスクを指摘

FAO「食料アウトルック」、2022年の生乳生産量を1.0%増加と予測、乳製品貿易量は0.4%減少に

国連食糧農業機関(FAO)は、世界の農産物需給などの概況を見通す「食料アウトルック(Food Outlook)」報告書を毎年2回公表している。6月9日に公表された最新号では、2022年の世界の食料貿易額は過去最高となることを予測し、これは取引量の増加よりも、取引価格と輸送費の上昇に起因するとしている。乳・乳製品の市場動向として、2022年の世界の生乳生産量は2021年比1.0%増の9億3700万トンに達すると予測し、アジアと北米を中心に生産量の拡大が見込まれる一方、欧州連合(EU)、オセアニアでは低下を予想している。また世界の乳製品貿易量は、2022年には2021年の高水準から0.4%減少の約8800万トン(生乳換算)になると予測している。これはウクライナ紛争、景気後退、消費者の購買力低下による一部地域の輸入減少に起因するが、中国やその他のアジア地域の輸入増加で埋め合わせされるとしている。報告書のうち乳・乳製品の市場動向とニュースリリースの概要を以下に紹介する。

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