乳タンパク質が乳価を動かす時代へ(2026/3/18)
〜米国:乳脂肪の飽和と乳タンパク質の台頭〜

乳タンパク質が乳価を動かす時代へ

〜米国:乳脂肪の飽和と乳タンパク質の台頭〜

米国乳業は今、大きな転換点にある。近年、⽶国の飲用乳生産量は比較的横ばい状態が続いている。一方で、より多くの生産者が乳成分を最適化するためにゲノミクス(遺伝子情報に基づく改良)と繁殖技術を活用し、国内の生乳生産における乳脂肪分と乳タンパク質含有量は記録的なペースで増加している。中でも、過去10年において乳価を牽引してきたのは乳脂肪であったが、乳脂肪の急速な増加は、乳処理の現場に供給過剰や品質の課題をもたらしている。一方、消費者の高タンパク質志向と乳業会社の乳処理設備への投資によって、2025年以降は乳タンパク質が乳価の主役になるという見方が強まっている。このように、乳生産は「量」から「成分(乳タンパク質・乳脂肪)価値」へ、そして、成分価値は「乳脂肪」から「乳タンパク質」へと明確にシフトし、乳価体系やサプライチェーンの調整が迫られている。本報告は、米国の農業・農村・関連インフラを支える協同組合系の最大の金融機関であるCoBank, ACB(Agricultural Credit Bank)の乳製品の市況と生産に関する最近のレポートを取りまとめたものである。

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