生乳増産によって価格は低下に転じたものの、乳製品価格は比較的安定(2026/5/27)
欧州委員会「牛乳乳製品市場観測サイト」2026年3月会合報告より

生乳増産によって価格は低下に転じたものの、乳製品価格は比較的安定

欧州委員会「牛乳乳製品市場観測サイト」2026年3月会合報告より

欧州委員会が開設している「牛乳乳製品市場観測サイト(Milk Market Observatory = MMO)」の、経済委員会3月会合がビデオ会議方式で開かれた。同会合の報告書では、欧州連合(EU)の牛乳乳製品市場の近況として、①2025年の生乳生産量は前年に比べて1.7%増加したが、1月も増加を続けていること、②2025年の平均生乳取引価格は1キロ当たり52.5ユーロセントとなり、過去最高を記録したものの、2025年10月から下落傾向にあり、2026年1月にはこの5年間平均を2.8%下回っていること、③直近の平均乳製品価格は粉乳とホエイ製品を除き低下していること、などを報告している。また、2025年の国際市況についても、主要輸出国・地域では生乳生産は再び増加に転じ、世界全体の乳製品貿易量も増加していることを報告している。EUでは生乳価格は低下傾向にあるものの、食料インフレが続いている。生乳供給量が増加し、価格調整が進行中であるにもかかわらず、乳製品市場は、粉乳価格の上昇と堅調な世界的需要に支えられて、安定の兆しを見せている。また、地政学的紛争によって、供給や物流に混乱が続いているとしている。以下に報告書の要約を紹介する。

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