新型コロナウイルス関連情報

世界の乳文化をおいしく楽しむ

世界の乳文化をおいしく楽しむ

  • 2020年7月15日 (2) 搾乳起源の地域で始まった「ヨーグルトソース」
  • 2020年6月18日 (1) ミルクの魅力を知る国で愛される「ヘータリーエ」

平田昌弘 帯広畜産大学教授にお聞きしました。
詳細は下記リンク先からご覧いただけます。

【新しい生活様式】熱中症予防

マスク外すのも可、体づくりも大切

2020年7月9日
 新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための「新しい生活様式」で、基本の一つと位置付けられるのがマスク。しかし、梅雨の切れ間の猛暑の日もあり、マスクを着けていると、気温以上に暑さや息苦しさを感じることもあります。“マスク熱中症”のリスクに備える必要があります。
 特に外出時や運動時などは、口の中に熱がこもりやすく、湿度が保たれるため、のどの渇きを感じづらくなっています。知らないうちに脱水症状が進み、熱中症を発症してしまうリスクがあります。もともと、のどの渇きを感じづらい高齢者は、特に気を付けなければなりません。また、長く続いた外出自粛や運動不足で、脂肪の蓄えは進んだかもしれませんが、体内の水分の貯蔵庫となる「筋肉」の量は減って、脱水状態になりやすくなっている恐れがあります。さらに、外出を控えていて、季節の変化に身体が順応していない段階で一気に屋外での活動を始めると、猛暑の到来と相まって、熱中症のリスクが一層高まります。

  • 3食をきちんと
  こうしたマスク熱中症を予防するにはどうしたらよいのでしょうか。
  各医療分野に詳しい医療関係者で組織する、熱中症・脱水症の予防啓発を行う「教えて!『かくれ脱水』委員会」は5月、「緊急提言」と題したプレスリリースを出しています。その中で熱中症予防のポイントとして、
  1.    3食きちんと食べる
  2.  水分摂取
  3.  水分補給が十分できないときのために経口補水液を家族1人2本×3日分を常備
  4.  クーラーをすぐつけられるよう調整しておき、暑いと感じる環境にいない
  5.  換気を小まめにし、湿度も高くならないように注意する
  6.  快適な環境でよく睡眠をとる
  7.  人混みを避けた散歩や室内での軽い運動を行う

の7項目を挙げています。
 さらに、状況に応じて、屋外ではマスクを外すことも重要です。
 環境省と厚生労働省は、熱中症予防と新生活様式の両立のため、屋外では、人と2メートル以上の距離が確保できるときは、マスクを外すよう呼び掛けています。マスクをとることには抵抗が感じられる場合もあるかもしれませんが、周りの状況や体調を考えながら適切な行動をとることが重要です。

  • 「運動+牛乳」で体づくりを
 Jミルクは、「熱中症になりにくい体質」をつくるために牛乳・乳製品が役に立てることをお伝えしてきました。例えば、信州大学医学部の能勢博先生らのグループの研究で、「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる運動を1日15~30分間実施し、この運動の直後にたんぱく質を多く含む牛乳・乳製品を摂取すると、水分の貯蔵庫である筋肉づくりに有効であるばかりでなく、血液量が増加して熱中症リスクを効果的に下げることが分かっています。ややきつい運動とたんぱく質・糖質の摂取で筋肉が増強され、血液循環や肝機能が改善。血液量が増加し、皮膚表面まで血液が循環するようになることで発汗が促進されるようになり、体温の調節機能が向上するのです。
 この「運動+牛乳」の組み合わせは、熱中症にかかりやすい子どもと高齢者にも有効です。また、牛乳は水分の保持機能が高いことも報告されています。
 この情報は、Jミルクのファクトブックでも詳しく紹介しています。
https://www.j-milk.jp/knowledge/healthcare/berohe000000dj4r.html

 マスク熱中症対策として、夏用マスクが各種発売されています。通気性と速乾性に優れていて、一般的なマスクよりも口のまわりに熱がこもりにくくなっています。通気性という点では感染予防効果が気になりますが、普通のマスクとの併用で、上手に活用していくことも大切です。
 総務省消防庁によると、2019年(5~9月)は全国で7万人以上が熱中症で救急搬送されました。熱中症の症状と新型コロナウイルス感染症の初期症状は似ている点があるようです。医療機関での混乱を回避するためにも、しっかりとした熱中症対策を心掛けましょう。

【新しい生活様式】家庭で食育実践!親子で学ぶ

  • 2020年6月19日 (2)「醍醐味」の「醍醐」とはなに?
  • 2020年6月18日 (1) オリジナルみそ汁に挑戦!

藤本勇ニ・武庫川女子大学准教授にお聞きしました。
詳細は下記リンク先からご覧いただけます。

【新しい生活様式】牛乳を飲むと“おなかゴロゴロ”が気になる人に

2020年6月15日

 新型コロナウイルスの感染拡大中、外出自粛に伴って、家庭で牛乳やヨーグルト、バターなどの消費が大きく増えました。
 2020年5月に緊急事態宣言は解除され、ようやく外出自粛から解放されることになりましたが、引き続き、感染防止への配慮が求められます。特に、栄養バランスのとれた食事習慣は、継続していただきたい生活習慣の一つです。
 Jミルクが2020年4月に行った「新型コロナウイルスの影響に関する食生活動向緊急調査」によると、牛乳、ヨーグルト類、チーズ、バターについて「飲食したり利用したりする機会(回数)が増えた事情(気持ちや理由)」は、全体的に「栄養強化」「免疫力・抵抗力強化」「健康増進」「食事(調理)で利用」が上位を占めました。栄養バランスに配慮して、多めにとるようにされていることが分かりました。ただ、牛乳・乳製品は健康に良いとは、頭では分かっていても、実際の飲用量の増加に結び付いていないことが、特に20代でみられました。この理由ははっきりとは分かりませんが、もしかしたら、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロしたりするので、避けている人が多いのかもしれません。

  • ストレスなどが“おなかゴロゴロ”の要因の場合も
 牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする原因はいくつか考えられますが、そのうちの一つに「乳糖不耐」があります。本来は小腸にある乳糖分解酵素で消化吸収されるべき「乳糖」が小腸で消化吸収されず、大腸に達してしまうことで、下痢などの症状が引き起こされるものです。
 乳糖は母乳にも含まれていて、赤ちゃんの頃は、乳糖分解酵素が十分に作られるのですが、成人になるとほとんど作られなくなってしまいます。これは自然な生理現象で、病気ではありません。ただ「牛乳を飲んでおなかがゴロゴロする」という症状の原因は、乳糖不耐以外にも、ストレスなどで下痢などの症状が引き起こされる「過敏性腸症候群」なども考えられ、一つに絞り込めないこともあります。
 そんな、「牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする人」が牛乳を飲めるようになるためにはどうしたらいいのか。「飲み続け腸内環境を整える方法」があるということが分かってきました。

  • 乳糖不耐は少量から増やして改善も
 Jミルクは、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロしてしまう人を対象に、東京女子医科大学と、その原因を探る研究を進めてきました。研究では、徐々に牛乳を飲む量を増やした場合、どのくらいの人がおなかの違和感なく牛乳を飲めるようになるかも試験しています。少量から飲み始めた牛乳を少しずつ増やし、8週間で100~200ミリリットルまでおなかがゴロゴロせずに飲めるようになった人は、全体の9割に上りました。その理由は、まだ仮説段階ではありますが、乳糖を分解できる腸内細菌が大腸で少しずつ増え、腸内環境が整ってきた可能性があります。乳糖不耐の場合、乳糖が小腸で分解されずに大腸に行くことで、下痢などの症状が引き起こされます。まだはっきりしたことは分かりませんが、大腸にいる乳酸菌やビフィズス菌など、乳糖を分解できる菌がいれば、腸内環境が整い、下痢などの症状を抑えることができると考えられます。このことをはっきりさせるには、さらなる研究が必要です。
 おなかがゴロゴロしない量の牛乳を飲み続けることで、200ミリリットル程度まで飲めるようになることが分かりました。すぐにでも牛乳・乳製品をとりたいという方は、乳酸菌によって乳糖が少し分解されているヨーグルトから始めたり、少しでも腸への刺激を抑えるためにホットミルクで飲む、あるいは、少量ずつ分けて飲む、料理やお菓子、デザートなどに利用するなどして、栄養バランスの良い食生活の欠かせない食材として利用してみてください。
 「牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする」に関する詳しい情報は、「牛乳を飲むと『おなかゴロゴロ』が気になる人のためのQ&A」をご覧ください。

より専門的な最新情報を知りたい方はこちら

他にも、関連する情報を下記のサイトで紹介しています
  • おなかゴロゴロはなぜ?
https://www.j-milk.jp/knowledge/food-safety/berohe000000j7j9.html
  • ウワサ16 日本人のほとんどは、牛乳を飲むとおなかをこわす(牛乳の気になるウワサをスッキリ解決! )
https://www.j-milk.jp/knowledge/food-safety/uwasa16.html
  • 牛乳を飲むとおなががゴロゴロするのはなぜ?
https://www.j-milk.jp/knowledge/food-safety/hn0mvm0000005t8b.html

高齢者の健康と食事 - 筋力低下、骨量低下、高血糖の予防のために -

2020年6月4日

西村一弘・駒沢女子大学人間健康学部 教授にお聞きしました。
詳細は下記リンク先からご覧いただけます。

家庭用バターの供給について、消費者の皆さまへ

2020年6月2日

外出自粛などにより、ご家庭内でお菓子やお料理をする機会が増え、家庭用に購入されるバターの量が大幅に増えていることから、一部の小売店舗で品薄となっております。

現在、家庭用バターを作る乳業工場では、製造設備のフル稼働により最大限増産しております。
皆さまにおかれましては、安心して落ち着いた購買行動をお願い申し上げます。

一般社団法人日本乳業協会
一般社団法人Jミルク

新型コロナウイルスの影響による牛乳・乳製品の供給に関するQ&A

2020年5月26日 更新

Q:
 スーパーで、バターが欠品になっていました。報道によると、牛乳・乳製品の業務用需要が大きく減って、生乳が余っているそうです。その余った生乳でバターを作ればいいと思いますが、欠品になっているのはどうしてですか?

A:
 新型コロナウイルスの感染防止のため、外出自粛や、在宅勤務の方が増えている中、家庭内で食事をしたりパンやお菓子を作ったりする機会がずいぶん増えているようです。こうしたこともあって、食品スーパーなどで、家庭用に購入されるバターの量が増えています。
 通常、5月ごろの家庭用バターの消費量は月間1,400トン程度で、クリスマスのある12月が最も多く、2,000トン程度と推定されます。ところが、現在の家庭用バターの消費量は、いつものこの時期の1.5倍程度の月間2,200トンくらいになっていると推定されます。乳業メーカーは、最大の消費月に合わせて家庭用バターの製造ラインを準備していますので、フル操業しても生産が需要の伸びに追い付いていないと思われます。
 家庭でパンやホットケーキ、お菓子を作る機会が増え、家庭用の小麦粉やホットケーキミックスなどが品薄になっているというニュースがありますが、バターの品薄もそれと深く関連していると思われます。
 乳業メーカーでは、引き続き家庭用バターを最大限増産するとともに、店頭やネット販売で業務用のポンドバター(450gタイプ)などの販売量を増やしていることから、今後、バターの供給は増える見通しで、品薄状況は徐々に改善に向かうと思われます。

Q:
 牛乳が欠品になることもあるのですか?

A:
 牛乳の原料となる生乳は毎日、全国の酪農家が生産し、乳業工場に運ばれて製造が続いていますので、供給が途絶えることはありません。ただし、お店に行かれる時間帯によっては、一時的に品薄になることはあるかもしれません。

Q:
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、牛乳・乳製品の需要は減っていますか?

A:
 外出自粛により、牛乳やヨーグルトなどの家庭内での消費が増加している一方で、全国的な学校の臨時休校で学校給食が休止となったことや、今般の緊急事態宣言に伴って飲食店などが休業したり営業時間を短縮したりしたこと、インバウンド需要の減少などから、学校給食で飲まれる牛乳やホテル・レストラン・飲食店などでご利用いただいている業務用の牛乳・乳製品の需要が大きく減少し、全体でみると、生乳の需要は生産を大きく下回っています。
 乳牛は生き物ですから、無理して生乳をしぼることを止めると病気にかかってしまいますので、毎日、酪農家によって搾乳が続けられています。また、工業製品とは違い、生乳は生もので長期保存できないことから、乳業工場に毎日出荷され、毎日、牛乳・乳製品が製造され続けています。外出自粛が長引き、何かと不安も絶えない中ですが、生活の中で健康管理にご活用いただくなど、一人でも多くの方が、牛乳・乳製品の消費を通じて日本の酪農乳業を応援していただければ幸いです。

新型コロナウイルスの影響に関する食生活動向緊急調査

2020年5月25日

  一般社団法人Jミルクは、新型コロナウイルス感染拡大の食生活への影響について、消費者を対象に、「新型コロナウイルス( COVID 19 )の影響に関する食生活動向緊急調査」を 2020 年 4月 17 日(金)~ 19 日(日)に実施しました。
  調査は、学校の臨時休校や政府による緊急事態宣言などを受けた、いわゆる巣ごもり生活 が長引く中 、食生活がどのように変化しているのかの傾向を把握しようと実施しました。
  以下、調査結果の【要約版】【データ版】、2020年5月1日に公表した「調査結果の速報(概要)」を、下記リンク先ページからご覧いただけます。
  • 【要約版】
  • 【データ版】
  • 2020年5月1日に公表した「調査結果の速報(概要)」

学校給食の提供がない子どもの食・栄養の問題と対応 - カルシウム、ビタミンB1、鉄分の不足に注意 -

2020年5月21日
 
新型コロナウイルス感染予防対策としてほとんど の学校が休校となり、学校給食の提供がなくなったため 、 子どもたちの食と栄養の問題は深刻です 。
帝京平成大学健康メディカル学部教授 児玉浩子先生から、家庭で不足しがちな栄養素、カルシウムなどの摂取不足で気になる子どもの健康、家庭における子どもの食生活で気を付けたいこと、について詳しく教えていただきました。
詳細は下記リンク先からご覧いただけます。

新型コロナ、“マスク熱中症”にご用心!

2020年5月13日
 
 新型コロナウイルスの“出口戦略”が議論されるようになってきました。感染拡大防止のためには、日々の暮らしの中でたがが緩むことのないよう、今一度、心掛けを新たにすることが大切です。その上で、これまでお話ししてきた「免疫力」「貯筋」「貯骨」「コロナ太り」「コロナうつ」などに加え、特にこれからの季節に注意したいのが「熱中症」です。

 5月に入り、30度以上の「真夏日」が観測される地域も見られるようになりました。しかし、感染予防のためにマスクを着用した状態では放熱が十分にされず、体温が高くなりやすいため、今年は例年以上に熱中症に気をつける必要があります。

「隠れ脱水症状」防ぐ小まめな水分補給

 熱中症は、7、8月など真夏だけのものと思っていませんか? しかし、在宅での“巣ごもり”生活が続く中では、外気に触れることも少なくなり、体温調節機能も鈍ってきています。急な気温上昇で室内も暑くなり、気がつかないうちに汗をかいて水分が失われてしまうこともあるでしょう。

 また、マスクは、屋内外の活動で着用していると、どうしても空気が吸い込みにくくなり、酸素が脳へ十分に行き渡らないことでぼーっとして、体調の異変に気づくのが遅れることもあるようです。「隠れ脱水症状」と呼ばれる症状です。暑いと思ったらちゅうちょせず、エアコンや扇風機で室内の温度を下げましょう。「まだ早い!」は禁物です。「のどが渇いた」と思ったときには、すでに水分不足の状態です。汗をかくようなら、小まめに水分を補給しましょう。

まだ間に合う!熱中症になりにくい体質づくり

 暑さ本番に備えて、「熱中症になりにくい体質」をつくることも大切です。その体質づくりに牛乳が役立つことが、信州大学医学部の能勢博先生らのグループの研究で明らかになっています。「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる運動を1日15~30分間実施しましょう。この運動の直後に、たんぱく質を多く含む牛乳を摂取すると、血液量が増加して熱中症リスクを効果的に下げることができます。この「運動+牛乳」の組み合わせは、熱中症にかかりやすい子どもと高齢者にも有効です。

 この情報はJミルクの次のページで紹介しています。
「牛乳は「熱中症」を防いでくれる強い味方です!」
https://www.j-milk.jp/knowledge/healthcare/berohe000000dj4r.html

 また、次のファクトブックでもより詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
「ファクトブック 牛乳で熱中症対策」
https://www.j-milk.jp/report/study/berohe000000moqi.html

 気象庁の4月24日発表の3カ月予報によると、5~7月の気温は、暖かい空気に覆われやすいことから、全国的に平年並みか高い見通しです。気温の変化が著しい今の季節も、めまい、頭痛、吐き気、筋肉のけいれんなどの体調変化を感じたら、熱中症を疑って適切に対処しましょう。また、必ずやってくる猛暑に備えて、今から、「運動+牛乳」で熱中症に強い体質づくりに挑戦してみませんか。
  • 新型コロナと熱中症の両方に備えましょう(イラストはイメージです)

外出自粛による肥満にご注意!

2020年5月8日
 外出自粛や在宅勤務、学校の休校などで、通学・通勤時に歩いて体を動かすような機会や活動時間が減っていると思います。長期間、自宅での“巣ごもり”生活が続くと、運動不足やストレスが蓄積することで、いわゆる“コロナ太り”や“コロナうつ”になることが心配されます。

 “コロナうつ”については、日本うつ病学会より、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行下における、こころの健康維持のコツ」として、国際学会から共同で発表された提言が翻訳されて公開されています。とても大切なことで参考になりますので、ぜひご覧ください(https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/2020-04-07-2-covid-19.pdf)。

 さて、今回は“コロナ太り”、つまり巣ごもりが長引くことで心配される肥満について考えてみます。外出自粛で運動不足、ストレスで過食気味になり、さらに栄養バランスも乱れがちです。Jミルクが4月中旬に15~69歳の消費者500人を対象に行った「新型コロナウイルス(COVID-19)の影響による食生活動向緊急調査」では、飲食機会が増えたものの1位に「麺類」が挙がりました。また、出来れば取り組みたいことでは「適度な運動をする」が特徴的に高い傾向となりました。

 摂取カロリーが増え消費カロリーが減ると、余ったエネルギーは脂肪として蓄積されます。こうして蓄積された脂肪、特に内臓にたまる「内臓脂肪」はメタボリックシンドロームの主な原因とされています。

 それでは、こうした肥満を予防するにはどうしたらよいのでしょう。答えは簡単です。食事からとるエネルギー(カロリー)を減らして、運動などによって消費エネルギーを増やせばよいのです。しかし、今の状況や、長年染みついた生活習慣を変えることはなかなか難しいことです。

腸内細菌が肥満にも影響

 肥満の原因は、「腸内細菌」が大きく関わっていることも最近の研究で次々と明らかになってきました。

 2006年に米国のワシントン大学のJ.ゴードン博士らは、肥満の人とそうでない人の腸内細菌を比べたところ、特定の細菌種に違いが見られることを報告しました。彼らは、さらに肥満マウスの腸内細菌を正常マウスに移植したところ、その正常マウスは体脂肪が増えて肥満マウスとなり、まさに、腸内細菌によって、肥満が“感染”することを発見しました。これをきっかけに、肥満だけでなくさまざまな疾病と腸内細菌の研究が急速に進展し、腸内細菌の種類の偏り、すなわち腸内細菌の多様性の低下が身体の代謝異常につながっていること、肥満については、「短鎖脂肪酸」といわれる物質を作り出す腸内細菌が多いと肥満が抑えられることが明らかになりました(S Miquel, et al. Current opinion in microbiology, 2013., Andoh A, et al. J Clin Biochem Ntr., 2016.)。

 肥満を予防するには、短鎖脂肪酸を作る腸内細菌を増やす必要がありますが、たとえ肥満になりやすい腸内細菌パターンであっても、食生活などの生活環境を変えることで、ある程度、腸内細菌の種類を変えられることが分かってきました。また、食物繊維の多い食事をとることで、腸内細菌が短鎖脂肪酸を作りやすくなります。食物繊維は、糖や脂肪の吸収を緩やかにしますので、血糖値の急激な上昇を抑えたり、余分な脂肪の吸収も抑えたりします。

 外出自粛で外食があまりできない今、食物繊維が豊富に含まれている食材を使った料理にチャレンジしてみてはいかがでしょう。食物繊維は、根菜類、豆類、きのこ類、海藻類などに豊富に含まれています。時間がある今、新たなことに挑戦して、自らの食生活を見つめ直すいい機会ではないでしょうか。残念ながら、牛乳には食物繊維は含まれていませんが、逆に食物繊維の豊富な食材と相性がいい食材といえます。また、牛乳に含まれる乳糖は善玉菌の「えさ」になりますので、腸内環境の改善にも役立ちます。牛乳と食物繊維の豊富な食材を合わせて、新しいレシピを作ってみましょう。
  • 野菜と牛乳は、組み合わせ次第でさまざまなバリエーションが生まれます。
    写真は、サラダ代わりにスッと飲みやすい「アスパラきな粉ミルク」(Jミルク「ミルクレシピ」から)
    https://www.j-milk.jp/recipes/recipe/8d863s000007xfm4.html

#私のミルク餅「まるごとジャムのミルク餅」

=小山浩子さんオススメの10種類から

2020年4月28日

 「#私のミルク餅」リレー企画の最初のバトンは、料理家・管理栄養士で、Jミルクも普及に力を入れている「乳和食」開発者の小山浩子さん。企画の最初に、10種類の「私のミルク餅」を紹介してくれました。

今回はその中から「まるごとジャムのミルク餅」を紹介します。使用する材料は、牛乳と片栗粉、砂糖、いちごジャム。
調理のポイントは、きちんと計量し、片栗粉を事前にしっかり牛乳で溶いておくこと。鍋で火加減に注意しながら、しっかり練り上げることに尽きるようです。

いちご以外のジャムでも試して、お好みの味を見つけてみてはいかがでしょうか。

レシピはこちら。
「 #私のミルク餅 」リレー #001 まるごとジャムのミルク餅

  • 小山さんコメント
「ミルク餅は、私にとってミルクレシピ界の絶対王者のような存在。長年、配合を変えたりして作り続けていますが、なんとも奥が深い。基本材料は牛乳と片栗粉だけですが、美味しさは加熱の仕方次第。これまでの悩みは、ミルク餅を冷蔵庫に保存しておくと翌日、硬くなること。牛乳量を多くすれば解消すると思いますが、残っていたジャムも消費したくて入れてみたら、ペクチン効果で翌日もしっとり美味しいミルク餅になりました。ジャムの種類を変えると味に変化も出て、今一番お気に入りのレシピです」
 
#私のミルク餅
#ミルク餅
#stayhome
#うちで過ごそう
#牛乳消費

「私のミルク餅企画」始めます

2020年4月24日
  •   「#私のミルク餅」でイエナカ生活を楽しく
 学校の臨時休校や外出自粛が続く中で、皆さんは休日や休憩時間など、“イエナカ”での過ごし方をどう工夫していますか?
 料理やお菓子作りを親子で楽しんだり、SNSのつながりの中で料理やお菓子を作ることを知らせ合ってコミュニケーションに活用したりするなどの機会も増えていると思います。
 普段以上に家庭で牛乳・乳製品を消費していただいている皆さんに、在宅で楽しみながら家族での活動やSNSでのつながりで知人間のコミュニケーションに活用できる牛乳料理「ミルク餅」を紹介します。
 ミルク餅とは、Jミルクのホームページに掲載している数あるミルクレシピの中でも、毎月の閲覧数がNo.1の「牛乳もち」のことです。
 
  • 「牛乳もち」はアレンジでお菓子やおかずにも
 「牛乳もち」の基本材料は3つで、牛乳、片栗粉、砂糖のみを使用します。材料の配合を変えるだけで、軟らかい食感や、硬めのしっかりした食感にも変化させることができます。また、数あるミルクレシピの中で今回、牛乳もちをオススメする理由は、甘くすればおやつに、加糖しなければ豆腐のような感覚で夕食のおかずにもなるためです。すべては、皆さんの好みの味付けや、トッピングする食材によってもオリジナルな「私のミルク餅」ができるのです。
 調理が簡単なので、子どもや男性も楽しめます。休日の親子でのおやつ作りにぴったりですよ。まずは「牛乳もち」を作ってみて、好みの食べ方などを研究してみても楽しいと思います。
  • 「#私のミルク餅」でつながる
  在宅で過ごす時間が増えると、知人や友人とのコミュニケーションもSNS経由で……ということが多くなると思います。そこで、ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどで「私のミルク餅」を発表したりコメントし合ったりして、つながりを深めるのも面白いと思います。

 Jミルクでも、「私のミルク餅」レシピをリレー形式でフェイスブックなどから紹介していきます。最初は、料理家・管理栄養士の小山浩子さんからスタート予定です。

 最後まで読んでくださった皆さんにお願いです。「私のミルク餅」を考えてSNS(ツイッター、フェイスブック、インスタグラム)で発信する際は、ハッシュタグも付けていただけると嬉しいです。学校の臨時休校や外出自粛、飲食店の休業・営業時間短縮などでいま、牛乳・乳製品の需要は大きく減っています。大変な試練に直面している消費者の皆さんと日本の酪農家や乳業メーカーも共に緊急事態を乗り切っていくためにも、ぜひハッシュタグを付けての発信をお願いします!

#私のミルク餅
#ミルク餅
#stayhome
#うちで過ごそう
#牛乳消費
「牛乳もち」のレシピはこちら

免疫力を高める

  • 続・免疫力を高める 3:「貯筋」と「貯骨」を支えるビタミンD (2020/5/6)
  • 続・免疫力を高める 2:改めて、カルシウムの大切さ (2020/5/5)
  • 続・免疫力を高める 1:免疫力を高める生活習慣とは? (2020/4/27)
  • 免疫力を高める 6:乳酸菌利用食品の代表、ヨーグルト (2020/4/22)
  • 免疫力を高める 5:腸内環境と免疫力の関係 (2020/4/20)
  • 免疫力を高める 4:免疫力を高める「笑い」 (2020/4/17)
  • 免疫力を高める 3:そもそも免疫力って? (2020/4/15)
  • 免疫力を高める 2:在宅生活中も「低栄養」にご注意! (2020/4/13)
  • 免疫力を高める 1:在宅生活で大切な朝ごはん (2020/4/10)
こちらからご覧ください