豊かな栄養
チーズは、牛乳から水分を除いて栄養成分を固めたものです。100gのチーズをつくるのに、およそ10~14倍の牛乳が使われ、栄養豊富な食品であることが分かります。
ナチュラルチーズは、原料乳や製造方法などによってさまざまな種類があり、それぞれ栄養成分にも違いがあります。パルメザンチーズなど水分の少ないものには、たんぱく質、カルシウムが多く含まれています。脂肪は、クリームチーズのように多いものから、カッテージチーズのように少ないものまであります。
チーズは、水分とともに乳糖が製造中にほとんど除かれるので、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする乳糖不耐症の人でも大丈夫です。
ナチュラルチーズは、原料乳や製造方法などによってさまざまな種類があり、それぞれ栄養成分にも違いがあります。パルメザンチーズなど水分の少ないものには、たんぱく質、カルシウムが多く含まれています。脂肪は、クリームチーズのように多いものから、カッテージチーズのように少ないものまであります。
チーズは、水分とともに乳糖が製造中にほとんど除かれるので、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする乳糖不耐症の人でも大丈夫です。
チーズの栄養成分
たんぱく質
熟成中の乳酸菌由来やキモシンなどのたんぱく質分解酵素の働きにより、一部はアミノ酸にまで分解されているので、消化吸収しやすくなっています[表3-4]。
脂質
脂質もリパーゼの働きで遊離脂肪酸にまで分解され、他の食品より消化吸収が良く、吸収率は95%以上と考えられています。
ビタミン
ビタミンAやB2が豊富に含まれています。摂りにくいB2の有効な供給源になります。
カルシウム
たんぱく質と一緒に存在するため、小魚などのカルシウムに比べて、吸収率の高いのが特徴です[図3-17]。
表3-4 | チーズの栄養(100g中)
種類 | 名称 | エネルギー(kcal) | 水分(g) | たんぱく質(g) | 脂質(g) | 炭水化物(g) | ビタミンA(μg) | ビタミンB2(mg) | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ナチュラルチーズ | 硬質 ▲ ▼ 軟質 |
パルメザン | 475 | 15.4 | 44.0 | 30.8 | 1.9 | 240 | 0.68 |
ゴーダ | 380 | 40.0 | 25.8 | 29.0 | 1.4 | 270 | 0.33 | ||
ブルー | 349 | 45.6 | 18.8 | 29.0 | 1.0 | 280 | 0.42 | ||
カマンベール | 310 | 51.8 | 19.1 | 24.7 | 0.9 | 240 | 0.48 | ||
クリーム | 346 | 55.5 | 8.2 | 33.0 | 2.3 | 250 | 0.22 | ||
カッテージ | 105 | 79.0 | 13.3 | 4.5 | 1.9 | 37 | 0.15 | ||
プロセスチーズ | 339 | 45.0 | 22.7 | 26.0 | 1.3 | 260 | 0.38 | ||
普通牛乳 | 67 | 87.4 | 3.3 | 3.8 | 4.8 | 38 | 0.15 |
図3-17 | 100g中のカルシウム量(mg)の比較
チーズの塩分
チーズの塩分は種類によって多いものから少ないものまで、さまざまです[表3-5]。
プロセスチーズの100g中の食塩相当量は2.8g。1回に食べる量で考えると、チーズ1切れ(20g)の塩分量は0.6gと少量です。プロセスチーズの塩分は製造時に添加するものではなく、原料のナチュラルチーズに由来しています。
ナチュラルチーズは製造過程で食塩を加えていますが、その目的はうま味をつくり出すだけでなく有害菌の繁殖を抑え、正常に発酵させるためです。
食塩を減らすと熟成がうまく行われなくなり、保存性も悪くなります。ブルーチーズやパルメザンチーズなどは食塩が多く含まれていますが、1回に食べる量は少なく、食塩摂取量の心配は少ないと思われます。塩分の少ないチーズとしては、クリームチーズ、カッテージチーズ、モッツァレラチーズなどのフレッシュチーズがあります。料理に使うときは、チーズの味を生かして調味料を控えましよう。
プロセスチーズの100g中の食塩相当量は2.8g。1回に食べる量で考えると、チーズ1切れ(20g)の塩分量は0.6gと少量です。プロセスチーズの塩分は製造時に添加するものではなく、原料のナチュラルチーズに由来しています。
ナチュラルチーズは製造過程で食塩を加えていますが、その目的はうま味をつくり出すだけでなく有害菌の繁殖を抑え、正常に発酵させるためです。
食塩を減らすと熟成がうまく行われなくなり、保存性も悪くなります。ブルーチーズやパルメザンチーズなどは食塩が多く含まれていますが、1回に食べる量は少なく、食塩摂取量の心配は少ないと思われます。塩分の少ないチーズとしては、クリームチーズ、カッテージチーズ、モッツァレラチーズなどのフレッシュチーズがあります。料理に使うときは、チーズの味を生かして調味料を控えましよう。
表3-5 | 各種チーズの食塩相当量(g)
種類 | 1食あたり(目安量) | 100gあたり | |
---|---|---|---|
ナチュラルチーズ | パルメザン | 0.2(大さじ1) | 3.8 |
ゴーダ | 0.4(20g) | 2.0 | |
ブルー | 0.4(10g) | 3.8 | |
カマンベール | 0.4(20g) | 2.0 | |
クリーム | 0.1(20g) | 0.7 | |
カッテージ | 0.2(20g) | 1.0 | |
プロセスチーズ | 0.6(1切れ20g) | 2.8 |
※栄養表示欄のナトリウム量から食塩相当量が換算できます。
食塩相当量=ナトリウム(g)×2.54
(食品表示法の施行により「ナトリウム」は「食塩相当量」で表示されます。詳しくは「牛乳乳製品に関わる法律・省令」を参照)
食塩相当量=ナトリウム(g)×2.54
(食品表示法の施行により「ナトリウム」は「食塩相当量」で表示されます。詳しくは「牛乳乳製品に関わる法律・省令」を参照)
チーズのコレステロール
例えば、プロセスチーズ1切れ(20g)に含まれるコレステロール量はわずか16mgです[図3-18]。コレステロール値が正常な人では心配ありません。コレステロール値が高すぎることはいけませんが、その一方でコレステロールは生命を維持していくために欠かせない成分でもあります。コレステロールの役割や性質をよく理解して、バランスのとれた食事を心がけましょう(コレステロールの役割や性質については「乳脂肪とコレステロール」を参照)。
図3-18 | 1食あたりのコレステロール量(mg)の比較