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幼児期の体の特徴

幼児期には体、知能ともに著しく発達します。同時に精神面・情緒面も発達し、人格形成の基礎づくりの時期となります。また、母親や家族のほかに、遊びを通した友だちづくりなどで社会性を養う時期でもあります。
生活のリズムが整うのも幼児期ですが、近年では親や養育者の生活が夜型化し、それに伴い子どもたちの生活も夜型化傾向にあることが問題となっています。夜遅い食事や睡眠不足は成長ホルモンの分泌を抑制して正常な発育・発達を妨げるため注意が必要です。
知能や言語、情緒の発達は、環境や学習、栄養の影響を受けるため、食環境を含む適切な環境づくりが大切です。

幼児期における牛乳乳製品の役割

幼児期は発育が盛んで活動量も多くなるため、体重あたりのエネルギーの必要量は成人期の約2倍になります。
たんぱく質の必要量も体重あたりでは成人期の1.5倍程度となります。そのため、たんぱく質の供給源として必須アミノ酸組成の良い魚介類、肉類、卵類が不足しないようにします。これらの食品はヘム鉄、ビタミンA・Dの供給源にもなります。
また、骨の強化や歯の質の向上のためには、カルシウムやビタミンDなどを十分に摂ることが大切です。カルシウムは炭水化物やたんぱく質に比べて消化吸収率が低く、また幼児期は吸収能力がまだ不十分なため、消化吸収の良い食物を選ぶことが重要です。牛乳乳製品はたんぱく質やカルシウムが豊富で、しかも牛乳たんぱく質(カゼイン)から消化過程で生成されるカゼインホスホペプチド(CPP)や乳糖にはカルシウムの吸収を促進させる作用もあります。さらに、牛乳乳製品はカルシウムの吸収を良くするビタミンDも含むため、最適な供給源といえます。
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幼児期の間食に、牛乳乳製品を
成長に必要な栄養量が多い幼児期は、朝昼夕の3食では摂りきれない栄養素を間食で補うことが大切です。牛乳乳製品はカルシウムのほか、成長に必要な良質のたんぱく質、皮膚や粘膜の形成などに欠かせないビタミンA、細胞の新生に必要なビタミンB2、脳の発達に大切なビタミンB12なども豊富で、調理なしでそのまま摂取できる手軽さも利点です。